
ご当地キャラが大さわぎ☆東北はっけんミステリー!【秋田編 第1回】
秋田に大事件!「パラレルワールド! お米のない世界!?」みどりネコ (3/4) 1ページ目に戻る
2026.04.17
作家:みどりネコ
2、パラレルワールドに来ちゃった!
しばらくすると、スーッと風がやみ、再びスーパーの音楽が聞こえはじめました。おそるおそる目を開けると、すっかり風はやんでいます。
「あ! んだッチ、ワラのえりまきがとれちゃったんじゃない?」
んだッチの首にいつも巻かれている、ミノのようなえりまきがありません。ミノとはワラでできたもので、秋田のなまはげはみんなミノをつけています。
写真提供/男鹿なび
「あれ、本当だッチ。さっきの風で飛ばされちゃったのかな……。あれ? たんぽ小町ちゃんは?」
お米の棚につかまっていたはずのたんぽ小町ちゃんがいません。
「たんぽ小町ちゃんはどこだッチ?」
んだッチは目をぱちぱちさせています。
「どうしよう……もしかしたら、さっきの風で飛ばされちゃったのかもしれないワン!」
んだッチとはちくんは、大声でたんぽ小町ちゃんを呼びました。
「たんぽ小町ちゃーん、どこだッチかー。」「おーい、たんぽ小町ちゃーん。」
んだッチは、きょろきょろ、あたりを見ながら歩き回っています。
「はちくん! これを見るッチ!」
んだッチの指さすほうを見ると、「新米 あきたこまち」と書かれた貼り紙が「県産小麦粉」にかわっています。
「さっきはお米って書いてたのに、小麦粉になってるワン。」
「んん? お米のある世界へって言ったはずなのに……。おかしいッチ。」
あるはずのお米がなく、なぜか小麦粉に変わっています。
んだッチは、うーん、うーん、と首をかしげ、考えこんでいます。
「ああああぁ!」
んだッチが、突然大声をあげました。
「どうしたの?」
「パラレルステッキのふり方をまちがえてしまったッチ。本当は、たてにふらなくちゃいけないのに……、横にふってしまったッチ。」
んだッチは申し訳なさそうに言いました。
「横にふったらどうなっちゃうの?」
「願った世界とは逆の世界に行ってしまうッチ。」
「えぇ~? さっき、んだッチは『お米のある世界へ』って言ったよね。ってことは……。」
「お米のない世界にきてしまったかもしれないッチ!」
んだッチは、両手を合わせてペコっと頭を下げました。
「じゃ、たんぽ小町ちゃんがいないのはもしかして……。」
「そうだッチ。お米がないからだッチ。」
お米のない世界にきりたんぽはありません。きりたんぽのキャラクター、たんぽ小町ちゃんもこの世界にはいないのです。


































