「マンガ禁止」家庭出身の元図鑑MOVE編集者が仕掛ける合法学習マンガとは

実は、生きものを上手くマンガにできる作家さんというのは決して多くいません。実物そっくりに描くだけなら、写真でいい。そうではなく、特徴を上手くとらえ、子どもが興味を持つようにかわいく、かつ分かりやすく物語として表現してもらう必要があります。そこで杉原さんは、マンガ投稿サイト『DAYS NEO』で、『MOVE生きものマンガコンテスト』を開催。出会ったのが、ウサウサの生みの親であるまきいわ山さんでした。

杉原：「投稿作品を見たとき、『ウンコをこんなに上品に話に落とし込める作家さんがいるのか！』と衝撃を受けました（笑）。早速打ち合わせを重ねさせていただいていたところ、ある日突然まきいわ山さんが、『ウサウサができました！』とPDFデータを送ってきてくれたんです。線画のラフで１枚だけのデータだったのですが、めちゃくちゃかわいくて！　物語としての広がりも感じて、見た瞬間、『このキャラクターのマンガを読みたい!!』と強く思ったのを覚えています」

シンプルながら、どこかシュールでクセになるかわいさをそなえたウサウサ。発売前の試し読みの時点から人気を博し、似顔絵を描き始める小学生も続出したそう。主人公でもあるだけに、ウサウサに親しみを感じてもらうことがこのシリーズの成否を分ける、と言っても過言ではありません。いかにして、このシュールかわいい宇宙人キャラクターは誕生したのでしょう？

後編では、その誕生秘話に迫ります。ウサウサが生まれた背景には、生きものオタクの漫画家・まきいわ山さんと、帽子を被った“あの”有名人との出会いがありました。

後編は12月７日11時よりリンクが有効になります。

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