
柏葉幸子最新作にレビュアーたちが絶讃!「大人にこそ、おすすめしたい物語」
面白い物語を探していますか?『ミズルの図書館』NetGalleyレビューをご紹介します
2026.10.30
児童文学作家:柏葉 幸子
日本はもちろん、海外でも大人気のファンタジー作家・柏葉幸子さん。2026年11月4日発売の新作『ミズルの図書館』は、「母と娘」がテーマ。ひと足先に作品を読んだレビュアーの方たちからの絶讃のコメントを紹介いたします。これをみたら、手に取らずにはいられません!
2026年11月4日発売
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不思議な図書館は、どこからともなく現れます。
その図書館にたどり着いた女性たちの物語と、図書館のなかの本の物語がリンクしながら進んでいきます。
母と娘、養母、祖母。女性たちの関係は色んな形をとります。
女性たちの関係が、全て良好なものとして描かれていないところに心を刺されました。この図書館があれば私は母と違った関係が築けたのかもしれません。
図書館という本と出会う場所。
物語を必要としている人に、素敵な出会いがありますようにと願わずにいられません。
児童書だけれど、悩める大人にこそ届いてほしい物語です。
なんて美しくて幻想的な表紙でしょうか。
表紙にある不思議な図書館の入り口に引き込まれるようにして読みはじめましたが、読み終わっていちだんとラピスラズリ色の表紙に魅せられました。
本の内容もミステリアスで、時と場所を超えて繰り広げられるストーリーを夢中で追いかけたり、知らない間に追い越されていたり。
母や娘、祖母といったさまざまな立場の女性たちが織りなす物語に、ドキドキが止まりませんでした。
いろいろな事情を抱える登場人物たちは、一歩離れて見るとそれぞれみな懸命に生きていることが感じられて、とても切ない気持ちになりました。
さすが柏葉幸子さんと思わせる作品です。
霧の中にいつの間にか現れる不思議な図書館と、黒いワンピースを着た謎めいた司書さん。
もうこの設定からめちゃくちゃ好きでした!!
ちょっと不気味で幻想的なのに、どこか優しくてあたたかい雰囲気があって、私もこの図書館に迷い込んでみたい……!と思ってしまいます。
そして図書館で読まれる「魔女と娘の物語」と、現実を生きる母、娘、祖母、養母たちの人生が少しずつ絡み合っていく構成がとっても素敵でした!
母と娘といっても、その関係や抱えている事情はそれぞれ違います。
近い存在だからこそ分かり合えなかったり、傷つけてしまったり、それでも心の奥では大切に思っていたり……。
いろいろな形の「母と娘」が描かれているからこそ、みんな幸せになってほしいなぁと自然に思えました。
少し不思議で幻想的な世界に包まれながら、人と人との間にある固くなってしまった気持ちが、ゆっくりあたたかく溶けていくような物語。
佐竹美保さんの美しい絵も世界観にぴったりで、ますます物語の中へ吸い込まれました!
読み終わったあとは、優しい魔法をひとつかけてもらったみたいに心がほっとして、この不思議な図書館と「魔女と娘の物語」のことをずっと覚えていたいなと思える、大好きな一冊でした!!
『ミズルの図書館』




































柏葉 幸子
児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横丁の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。
児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横丁の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。