おもしろい納豆のキャラクターが生まれたと聞いて、「コルトン絵本パラダイスミニ2022」を取材に行ってきました!
「コルトン絵本パラダイスミニ2022」は、好きな絵本を手にとって読むことができる「絵本の広場」や、絵本づくりのワークショップなどを通じて、親子で絵本に親しむことができるイベント。2022年7月23日(土)~8月7日(日)、千葉県市川市のニッケコルトンプラザで開催されました。
「絵本の広場」には、『これだけは読んでおきたいすてきな絵本100』(風鳴舎)から選んだ名作絵本が100冊以上展示され、楽しそうに絵本を開く保護者と子どもたちの姿が見られました。
著者は絵本コーディネーターの木村美幸(きむら みゆき)さん。そして、絵本を紹介していたのは、木村さんが生み出した納豆のキャラクターたち。
木村さんに、納豆のキャラクター誕生のいきさつや、イベント内で行われた「絵本づくりワークショップ」についてうかがいました。
7歳の子の詩から生まれた「なっとう王国のなかまたち」
「なっとうのなっちゃん うっちゃん」は、2021年に開催された「コルトン絵本パラダイスミニ2021」の「詩をつくろう」コンクールで、7歳の男の子が作った詩から生まれました。
「『なっとうをまいにちたべるとながいきできる』という言葉から着想を得たんです。納豆は、おいしくて体にいい日本のソウルフードです。その納豆を使って、子どもがよろこぶキャラクターができないかと考えました。昔から納豆と卵でご飯を食べてきた、という懐かしい風景をもう一度思い出してほしいんです。そして同時に、今失われつつある昔あそびを子どもたちに伝えていくことができればと思いました」(木村さん)
なんにでも興味しんしんの姉なっちゃんと、内気だけれど才能を秘めた弟のうっちゃん。そして、きょうだいの家族や友だち「なっとう王国のなかまたちTM」が、つぎつぎ生まれました。このイベント期間中も、いろいろなPOPに登場し、会場を楽しく盛り上げていました。
大盛況の「絵本づくりワークショップ」
のびのび描くことで心が解放されて、コミュニケーションも図れる
2022年7月23日(土)には、参加者の保護者と子どもたちが、なっとうのなっちゃんとうっちゃんを主人公にし、昔懐かしい遊びや食べ物をテーマにした絵本づくりに挑戦しました。子どもたちの画用紙には、元気いっぱいのなっちゃんとうっちゃんが描かれ、今にも飛び出しそう!
「今は、あれダメこれダメと言われて縮こまっている子どもが多いんです。でも、そんな子たちにこそ、好きな色で好きな紙に大きく自由にのびのび描かせてあげたいです。
2〜3歳になると、ぐるぐる殴り描きをしたくなりますよね。大きな模造紙を貼り合わせて、そこに好きなものをくれよんでぐいぐい描かせてあげましょう。紙からはみ出したっていい。子どもの心を解放してあげることが大事です。
そうする中で、子どもと大人のコミュニケーションが図れるんです。自由にのびのびできる経験が、将来子どものやりたいことや大きな夢につながっていくと思いますよ。
絵本づくりは、親子でコミュニケーションを取らないとできないんです。だから、親子のコミュニケーションのためにも、絵本の読み聞かせと同じように、とてもよい効果があると思います。
ちなみに、なっとうのなっちゃん、うっちゃんたちは、『頭足人』といって、頭から手足が出ているようなデザイン。小さな子どもたちが描きやすいフォルムになっています」(木村さん)
なるほど。だから、生き生きと楽しそうに子どもたちが描いていたのですね。
絵本づくりのプロであり、数々の名作絵本を生み出してきた木村さんは、絵本づくりを指導する絵本カタリスト(R)でもあります。そんな木村さんが手がける「なっとうのなっちゃん うっちゃん」の連載が、2022年秋からweb げんきではじまります。
元気でやる気まんまんだけど、ちょっとおっちょこちょいなお姉さんのなっちゃんと、内気で恥ずかしがりやだけど、じつは何でもできちゃう弟のうっちゃんが、おじいちゃんのなっとう じいちゃんから昔あそびを教えてもらうと……。納豆キャラクターならではの楽しいお話にご期待ください。
木村美幸(きむら・みゆき)
作家・絵本カタリスト®・絵本コーディネーター
1959年三重県生まれ。(一社)チャイルドロアクリエイト®代表理事。老舗の市販児童図書・保育関連図書の出版版元の元・取締役。在任中は、児童図書や保育図書・雑誌の出版事業本部長、企画開発本部長を歴任。また、園の先生方のための保育雑誌を創刊。クリーンブックス・グループの元会長、東京家政大学特任講師を歴任。著書に、エッセイ『これだけは読んでおきたい すてきな絵本100』風鳴舎)、絵本『バスが来ましたよ』(アリス館)『にじいろのペンダント』(大月書店)、共著に評論『絵本の魅力 その編集・実践・研究』(フレーベル館)ほかがある。JPIC読者アドバイザー。絵本学会会員。
高木 香織
出版社勤務を経て編集・文筆業。2人の娘を持つ。子育て・児童書・健康・医療の本を多く手掛ける。編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『子どもの「学習脳」を育てる法則』(ともにこう書房)、『部活やめてもいいですか。』『頭のよい子の家にある「もの」』『モンテッソーリで解決! 子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A68』『かみさまのおはなし』『エトワール! バレエ事典』(すべて講談社)など多数。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)がある。
出版社勤務を経て編集・文筆業。2人の娘を持つ。子育て・児童書・健康・医療の本を多く手掛ける。編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『子どもの「学習脳」を育てる法則』(ともにこう書房)、『部活やめてもいいですか。』『頭のよい子の家にある「もの」』『モンテッソーリで解決! 子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A68』『かみさまのおはなし』『エトワール! バレエ事典』(すべて講談社)など多数。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)がある。
木村 美幸(由美村 嬉々)
1959年三重県生まれ。(一社)チャイルドロアクリエイト®代表理事。老舗の市販児童図書・保育関連図書の出版版元の元・取締役。在任中は、児童図書や保育図書・雑誌の出版事業本部長、企画開発本部長を歴任。また、園の先生方のための保育雑誌を創刊。クリーンブックス・グループの元会長、東京家政大学特任講師を歴任。著書に、エッセイ『これだけは読んでおきたい すてきな絵本100』(風鳴舎)、由美村嬉々(ゆみむら きき)の名前で、絵本『バスが来ましたよ』(アリス館)『にじいろのペンダント』(大月書店)、共著に評論『絵本の魅力 その編集・実践・研究』(フレーベル館)ほかがある。JPIC読者アドバイザー。絵本学会会員。絵本カタリスト®。
1959年三重県生まれ。(一社)チャイルドロアクリエイト®代表理事。老舗の市販児童図書・保育関連図書の出版版元の元・取締役。在任中は、児童図書や保育図書・雑誌の出版事業本部長、企画開発本部長を歴任。また、園の先生方のための保育雑誌を創刊。クリーンブックス・グループの元会長、東京家政大学特任講師を歴任。著書に、エッセイ『これだけは読んでおきたい すてきな絵本100』(風鳴舎)、由美村嬉々(ゆみむら きき)の名前で、絵本『バスが来ましたよ』(アリス館)『にじいろのペンダント』(大月書店)、共著に評論『絵本の魅力 その編集・実践・研究』(フレーベル館)ほかがある。JPIC読者アドバイザー。絵本学会会員。絵本カタリスト®。