「ベビーマッサージ」に年齢制限はない! 国際的小児タッチテラピー専門家が解説

小児マッサージ専門家ティナ・アレンさんインタビュー #2 ~実践編~

国際リドルキッズ協会代表:ティナ・アレン

──オイルは使ったほうがいいですか?

ティナさん:必ずしも必要ではありませんが、オイルを使うことで手の滑りがなめらかになったり、赤ちゃんの体温を保持する効果があります。ただ、赤ちゃんは大人よりもずっと皮膚が薄く、オイルの成分を吸収しやすいので、大人以上に安全性に配慮する必要があります。

使うなら、無香料、天然、低温圧搾の食用に適した植物油がおすすめです。たとえばホホバオイル、ヒマワリ油、スイートアーモンドオイルなどがありますが、ナッツアレルギーが疑われる場合は、果実油など非ナッツ系オイルを選びましょう。

どんなオイルを使う場合でも、必ずパッチテストを行ってください。少量のオイルを赤ちゃんの手が届かない部位につけて経過観察をします。30分経っても発疹や変色がおきなければマッサージを始めても大丈夫です。

4.鼻づまりに効くマッサージはある?

──鼻がつまって夜中に何度も目を覚ますのですが、鼻づまりに効くマッサージなんてありますか?

ティナさん:ありますよ。下のイラストのように指を使ってやさしくマッサージしてあげると、少しすっきりすると思います。

「赤ちゃんのためのマッサージ」P60より。
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ティナさん:他にも、便秘解消のためのマッサージや睡眠を促すマッサージもありますので、ぜひ試してみてください。こちらも『赤ちゃんのためのマッサージ』で手順をご紹介しています。

5.ベビーマッサージは何歳まで?

──何歳まで続けたほうがいいですか?

ティナさん:何歳になってもお子さんが求めるあいだは続けてあげてください。年齢や性別によって、してほしいタイミングや手技は変わってくると思いますが、ふれる・ふれられる心地良さを知っているお子さんにとって、マッサージはときに心のよりどころになります。

心が沈んでいるとき、イライラしているとき、緊張や不安が強いときなど、いつものマッサージをしてもらうことで、落ち着いたり元気を取り戻したりするのです。

「赤ちゃんのためのマッサージ」P50より。

ティナさん:発達に特性のあるお子さんや、病気を抱えたお子さんにも、ふれることでさまざまな効果があることがわかっています。

ベビーマッサージは子どもの発達にとってプラスになることばかり。興味を持ってくださった方は、ぜひ今日から始めてみてくださいね。

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心身の発達や親子のコミュニケーションに役立つだけでなく、体や心のケアにも効果的なベビーマッサージは、子育ての強い味方になりそうですね。

短い時間でも、子どもと過ごす日々の生活に、今からでも取り入れたいと思いました。

取材・文/北京子

ベビーマッサージ連載は全2回。
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「赤ちゃんのためのマッサージ」著:ティナ・アレン

国際リドルキッズ協会
https://liddlekidz.jp/

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ティナ・アレン

Tina Allen
財団法人国際リドルキッズ協会(Liddle Kidz®Foundation)創設者・代表。

1990年代に、作業療法士として活動。その後、米国内の多くの病院で研究を重ね、米国をはじめ日本や世界各国の医療機関と協力をしながら、科学的エビデンスのもとに医療ケアが必要な子どもたちに向けた小児タッチセラピーやベビーマッサージプログラムを開発。 ロサンゼルスの小児病院では、米国初の包括的小児タッチセラピーのプログラムを実施。 世界各国の医療を必要とする子どもたちを対象に行っている活動と功績を通じて多数の賞の受賞歴を持つ、小児タッチセラピーの第一人者。国際会議等での招待講演の実績もあり。 日本では国立成育医療研究センター、大阪市立総合医療センター、大阪発達総合療育センター、東大寺福祉療育病院などで小児タッチセラピー指導も。 夫と息子のオーティスとともに、愛あるタッチを全米、全世界に広めるため、自身のツアーバスで365日旅しながら移動している。 国際リドルキッズ協会HP https://liddlekidz.jp/

1990年代に、作業療法士として活動。その後、米国内の多くの病院で研究を重ね、米国をはじめ日本や世界各国の医療機関と協力をしながら、科学的エビデンスのもとに医療ケアが必要な子どもたちに向けた小児タッチセラピーやベビーマッサージプログラムを開発。 ロサンゼルスの小児病院では、米国初の包括的小児タッチセラピーのプログラムを実施。 世界各国の医療を必要とする子どもたちを対象に行っている活動と功績を通じて多数の賞の受賞歴を持つ、小児タッチセラピーの第一人者。国際会議等での招待講演の実績もあり。 日本では国立成育医療研究センター、大阪市立総合医療センター、大阪発達総合療育センター、東大寺福祉療育病院などで小児タッチセラピー指導も。 夫と息子のオーティスとともに、愛あるタッチを全米、全世界に広めるため、自身のツアーバスで365日旅しながら移動している。 国際リドルキッズ協会HP https://liddlekidz.jp/