「ベビーマッサージ」大切にすべき「3つのルール」とは? 国際的小児タッチセラピー専門家が解説

小児マッサージ専門家ティナ・アレンさんに聞く「ベビーマッサージ」 #1 ~心構え編~

国際リドルキッズ代表:ティナ・アレン

「赤ちゃんのためのマッサージ」(著・ティナ・アレン)P32より。
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赤ちゃんの発達を促すといわれる「ベビーマッサージ」。地域の子育て支援センターや産婦人科、小児科などで教室が開かれていることも多く、興味をもったり、実際に体験したことがあるママやパパもいるのではないでしょうか?

さまざまな手技があるベビーマッサージですが、「大切なのは必ずしも『正確に』やることではない」と、小児マッサージの世界的権威である「国際リドルキッズ協会」代表のティナ・アレンさんはいいます。

そこでティナさんに、ベビーマッサージを子育てに取り入れる上で本当に大切なことを語っていただきました。

(全2回の1回目。2回目を読む。※公開時からリンク有効)

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ティナ・アレン
国際リドルキッズ協会代表。20年以上にわたり、米国をはじめ日本や世界各国の医療機関にて、科学的エビデンスのもと、医療ケアが必要な子どもたちに向けた小児タッチセラピーやベビーマッサージプログラムを多数開発。世界各国の医療を必要とする子どもたちを対象に行っている活動と功績を通じて多数の賞の受賞歴を持つ、小児タッチセラピーの第一人者。

肌と肌のふれあいで増える幸せホルモン

赤ちゃんを育てているママやパパにとって、赤ちゃんとふれあわない日は一日もないと思います。泣いているときにあやしたり、ミルクをあげたり、オムツを変えたり、寝かしつけたり……。

実はこうした何気なく「ふれる」ことだけでも、赤ちゃんはその手からたくさんの愛情を感じ、安心感と共に、脳や体の発達に欠かせないさまざまな刺激を受け取っています。

肌と肌とのふれあいは、「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」などと呼ばれるオキシトシン、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニン、快感や多幸感をもたらすドーパミンなどを生み出し、ストレスホルモンを抑える効果があります。これは、ふれられている赤ちゃんに限ったことではありません。ふれているママやパパの心と体にも同じことが起きているのです。

オンライン取材中のティナ・アレン氏。2025年は日本の各地で対面講座を行います。

声をかけるコミュニケーションも大切

ベビーマッサージは、ふれあうことの効果をさらに高めるものです。足、お腹、胸、背中、顔など、体の一部にフォーカスしやさしくふれていくことで、筋肉や骨格の発達を促したり、消化器系の機能(消化吸収の促進、ガスや便秘の解消など)や睡眠の質・量を高めるなど、赤ちゃんにとって多くのメリットがあることが科学的に証明されています。

そして実は、マッサージを行う以前に、赤ちゃんとしっかり目を合わせたり、反応を見ながら声をかけるなどのコミュニケーションをとることも大変意味のあることです。

赤ちゃんとの生活は、やらなければならないことが多く、とても忙しいものですが、たとえ短くても、その温もりあふれる時間が、確実に親子の絆を深めてくれるのです。

守るべき3つのルールとは?

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