〔離乳食中期〕2回食への上手な移行 大人の食事からの取り分け術を〔管理栄養士〕が伝授

管理栄養士に聞く、段階別の離乳食のポイントと進め方 #3 ~離乳食中期の進め方編~ (4/4) 1ページ目に戻る

管理栄養士:中村 美穂

【離乳食中期】市販のベビーフードの使い方

離乳食の回数が増えるとママパパも用意するのが大変に。そこで市販のベビーフードを選ぶポイントや注意点も中村先生にお聞きしました。

写真:Masaharu_Shirosuna/イメージマート
すべての画像を見る(全10枚)

【メリットと選ぶポイント】

「ベビーフードを使うと、とろみをつける手間が省けたり、下ごしらえの手間が省けたりします。また、ストックしておくと、外出時や赤ちゃんを預けるとき、ママパパが体調不良や緊急時などの困ったときに役立ちます。

ポイントは、なるべくシンプル(素材重視)なものを選びましょう。また、固形物を舌で潰して食べる時期なので、固形物が含まれるものを選ぶといいでしょう。

ささみや葉物などの飲み込みにくい食材を使う際にも、とろみのあるベビーフードに混ぜて与えるのもいいでしょう。

外出時は、たんぱく質と野菜が組み合わさったオールインワンのタイプが便利ですよ」
(中村先生)

イラスト/吉田いらこ

【気をつけること】

「緊急時に役立つとはいえ、突然与えても食べてくれない可能性があります。たまに与えて食べるかどうかを見ておくといいですね。その際に、ママパパも味見をしてみると、離乳食作りの参考になりますよ。

さらにバナナ、スティック状にしたパンなど、調理の手間がかからないものを追加して、固形物を食べる練習をするといいでしょう。

中期は、トマトペーストや乾物、ツナ缶、コーンクリーム、きな粉など、ベビーフードとして売っていなくても使えるものがグッと増えるので、大人も一緒に食べられる加工品もストックしておくといいですね」
(中村先生)

【離乳食中期】こんなときはどうする?

離乳食を進める上で、うまくいかなかったり、不安になったりすることもあるでしょう。そこで、離乳食に関する疑問や悩みを中村先生にお聞きしました。

Q.赤ちゃんが思うように食べてくれないときは?

提供:NatsukiMatsui/イメージマート

A.赤ちゃんは経験して食べられるようになるから、基本の量を食べてくれなくても大丈夫! むしろ無理に与えようとするとうまくいかないことがあるので、諦めつつも気長に続けましょう。

また、離乳食の進み方には個性があります。食べる量に波があったり、今まで食べなかったのに急に食べたりするようになる子もいます。

大人がおいしそうに食べている姿を見せたり、手づかみ食べやスプーンを持たせると、赤ちゃんの「食べたい」という意欲を引き出すきっかけにもなるかもしれませんよ。

Q.栄養バランスを考えて作るのが大変です。

A.たんぱく質性食品(たんぱく質が多く含まれる食品)と野菜のチョイスを考えるといいですね。というのも、炭水化物は授乳で取れているのといろいろな食材にも入っているので、自然に摂れていることも多いです。また、赤ちゃんが自然に欲するので、食べてくれることも多いです。

一方、たんぱく質性食品や野菜は慣れないと食べてくれないことも。食べやすく調理し、いろいろな食材を組み合わせるなどして試していくといいでしょう。いろいろな食材を試すことで、自然と栄養バランスが整っていきますよ。

Q.離乳食を与える際、なにで水分補給したらいい?

A.味つけ前の味噌汁、煮汁などの汁物を足すといいでしょう。お湯や薄めた麦茶でもいいですね。器またはスプーン、コップから飲むと口の中をキレイに保つことができ、歯磨き後のぶくぶくうがいにもつながるので、練習しておくとよいでしょう。

マグなどのボトルは赤ちゃんが気になって水分補給ばかりしてしまい、離乳食を食べられなくなることもあるので、離乳食以外のときに練習しましょう。

────◆────◆────

「離乳食は料理名を決めずに『鶏ささみ』『ゆでた野菜』『7倍がゆ』と食材を決めて組み合わせるという感覚で進めてもらえればOKです」と中村先生。

献立をきっちり決めて進めるのではなく、ママパパがつらくならない方法を取り入れて赤ちゃんと食事の時間を楽しんでくださいね。

4回目は、離乳食後期の量と与え方です。

取材・文/畑菜穂子

全5回の3回目
1回目:準備編
2回目:初期編
4回目:後期編※2026年3月25日よりリンク有効
5回目:完了期編※2026年3月26日よりリンク有効

この記事の画像をもっと見る(全10枚)

前へ

4/4

次へ

39 件
中村 美穂
なかむら みほ

中村 美穂

Miho Nakamura
管理栄養士・料理家

管理栄養士・料理家。フードコーディネーター。プラントベースフードアドバイザー。国際薬膳調理師。ローフードマイスター1級。 東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。デリ・レストランの商品開発を経て、保育園栄養士として乳幼児の食事作りや食育活動、地域の子育て支援事業に携わる。2009年に独立、料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。 2021年PLANTBASED DELI&SWEETS aikaを開業、2026年Kind Table阿佐ヶ谷Cooking studio&Cafeを開業準備中。 薬膳、マクロビオティック、ローフードなど食の分野を広く学び、それらを栄養学と融合したプラントベースのレシピを多数提案。 子どもから大人まで、楽しみながら健康につながる食育に取り組んでいる。離乳食・幼児食教室、食育講座等の講師のほか、各種メディア出演・監修、企業向け商品開発監修、書籍/雑誌/広告/生協カタログの監修・レシピ提供・執筆・撮影調理およびスタイリングなどを行う。2児の母 https://www.syokujikan.com/

管理栄養士・料理家。フードコーディネーター。プラントベースフードアドバイザー。国際薬膳調理師。ローフードマイスター1級。 東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。デリ・レストランの商品開発を経て、保育園栄養士として乳幼児の食事作りや食育活動、地域の子育て支援事業に携わる。2009年に独立、料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。 2021年PLANTBASED DELI&SWEETS aikaを開業、2026年Kind Table阿佐ヶ谷Cooking studio&Cafeを開業準備中。 薬膳、マクロビオティック、ローフードなど食の分野を広く学び、それらを栄養学と融合したプラントベースのレシピを多数提案。 子どもから大人まで、楽しみながら健康につながる食育に取り組んでいる。離乳食・幼児食教室、食育講座等の講師のほか、各種メディア出演・監修、企業向け商品開発監修、書籍/雑誌/広告/生協カタログの監修・レシピ提供・執筆・撮影調理およびスタイリングなどを行う。2児の母 https://www.syokujikan.com/

畑 菜穂子
はた なおこ

畑 菜穂子

ライター

1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona

1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona