うちの子ほんとに「発達障害」? 「発達障害」を疑われたとき見直すべきこと

小児科医・発達脳科学者が「早寝早起き朝ごはん」を勧める理由

勉強より寝る時刻が大事

そうは言っても、子どもが塾に通っていたり、勉強や習い事を理由に夜9時に寝るのは難しいと感じる人も多いでしょう。

夜9時に寝かせるのが難しいのはなぜか。多くの親が気にするのが勉強。学年が上がるにつれて、勉強や習い事がその理由に上るかもしれませんが、大切なのは子どもの心身の健康です。

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学習塾や習い事がある場合
「寝る時刻が遅くなってもしかたがないから、宿題(勉強)をやりなさい」は厳禁です。じつは勉強の時間を長く・遅くすることは、勉強の成果を上げるためには逆効果です。ではどうするか……。下記のような方法をとってみましょう。

〈『子どもが「発達障害」と疑われたときに読む本』より〉

・帰宅したら休む
帰宅したら、うがい、手洗い、すぐ勉強、では脳が休まる暇がありません。夜遅くまで脳を働かせると、脳が疲れてしまい、それ以上、知識や情報が入らなくなります。しっかり眠り、睡眠中に記憶の整理をするからこそ、新しい知識が入っていくのです。しっかり寝るほうが学習の効率は上がります。

・減らす
優先順位を考え、必要のない習い事や塾は減らしましょう。とくに「発達障害」のようすがみられる子どもは、勉強の負担が大きいこともあります。

・夕食は軽めに
夕食は、塾や習い事に行く前に食べるか、帰宅してから軽く食べる程度にすると、寝る時刻が遅くなりません。

・朝の時間を活用
塾や習い事から帰宅したら、なにもせずにリラックス。復習や学校の宿題も翌朝にするという方法もあります。

睡眠時間を改善するには、早起きからスタートするといいでしょう。早寝から始めると、眠くない子どもを布団に入れることになるので、まず寝ません。最初は少し睡眠不足になるでしょうが、早く起こし、一日活動的に過ごせば、その夜から早く寝るようになります。1週間ほどで、早起き・早寝が習慣づいてきます。

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