おうち料理研究家は「現役大学生」 子どもと並走したみきママの「大学受験勉強法」とは?
おうち料理研究家・現役大学生みきママにならうポジティブ・マインド #1 ~大学受験編~
2024.04.20
おうち料理研究家:みきママ
おうち料理研究家として、子育て世代を中心に絶大な支持を集めるみきママ(藤原美樹)さん。大学生の長男、高校生の次男、小学生の長女を育てる3児のママでもあります。
そんなみきママさんは、2022年「東京家政学院大学」に入学。約20年ぶりに大学生となり、管理栄養士の資格取得を目指して、仕事と家事をかけ持ちしながらの大学生活を送っています。
そして長男・はる兄は2023年春、東大に現役合格! 受験勉強を支えた弁当を紹介した「東大合格弁当」(扶桑社)が2024年3月に発売され、受験生ママから注目を集めています。
仕事・家事・子育てをこなしながらも、10~20代の同級生と楽しく過ごす、超多忙の現役大学生のみきママに、日々をこなすポジティブ・マインドを伺ってきました。
(全3回の1回目)
大学入学を目指したきっかけは?
──料理研究家としてのキャリアをスタートしてから16年。3人のお子さんを育てながらの仕事は、大変な時期もありましたか?
みきママ:子どもたちが小さいころは公園にお弁当をいくつも持っていって、遊ばせながらパソコンを開いて仕事したりしていましたね。寒い時期でもたっぷり着込んで、一日中公園にいた記憶があります。
外で食べると、なんでもないごはんもごちそうに思える。うちの子どもたちは、私が握った大きなおにぎりが大好物だったみたいです。
子どもたちの塾通いが始まってからは、毎日のお弁当作りがスタート。どんなに仕事で疲れていても、しっかりごはんは作ってあげたいと思っていました。とにかく毎日朝昼晩、ずっとごはんを作り続けていた気がします。それは、今も続いていますけど(笑)。
──そんな仕事と子育てで忙しい日々のなか、大学入学を目指したきっかけ何だったのでしょうか?
みきママ:料理の仕事を続けていくなかで、もっと栄養のことを知りたいし、知識として人に伝えていきたい、という思いがずっとありました。「この食材は身体にこういう影響があるよ」「こんな体調のときはこれを食べたらいいよ」ということは、管理栄養士の資格がないと伝えられないんです。資格があれば仕事の幅も広がるし、やりたいことがもっとできるのに、と思って。
でも、自分自身のキャリアアップなんて、子どもたちが小さくて、子育てが大変だった時期は考えられなかったこと。子どもたちが大きくなってきて、自分自身に少し余裕が出てきたので、思い切って「ママ、資格が取りたいから大学生になろうかな」って子どもに話したんです。
「ママ、大学生になろうかな?」子どもたちの反応は
──お子さんたちの反応はいかがでしたか?
みきママ:意外と「お~、いいじゃん!」って応援してくれて。でも、大学受験することを決めて、本格的に勉強を始めたのが、入試の半年前。本屋で参考書を買ってきて、手当たり次第に問題を解きまくったり、無料のYouTubeを観て勉強したり。映像授業の「Try IT(トライイット)」には大変お世話になりました。
管理栄養士の勉強は、化学や生物など理系。私は、もともと文系だったので、理系の勉強は本当にイチからという感じで、ちゃんと勉強したことがなかったので、勉強が得意な息子の友達たちを家に呼んで、家庭教師してもらったりもしました。
子どもたちから「こんなんじゃ落ちるぞ!」なんて活を入れられて(笑)、泣きながら勉強した半年間でしたね。
ながらルーティンで時間を確保
──子育てと仕事を両立しながら、資格取得やキャリアアップなどを目標として、勉強をしている女性も多いと思います。時間を捻出する工夫などがあれば教えてください。
みきママ:毎日忙しいママたちには、じっくり座って勉強する時間なんてないですよね。
私は、ルーティンを決めて「ながら」でできる勉強をしていました。朝は、メイクをしながら必ずYouTubeの講座をひとつ観る。家事をしているときでも、耳は空いていることが多いので、洗い物や掃除で手を動かしつつも、耳から勉強していました。
勉強ではないですが、仕事のインスタグラム更新は朝の通学中にすることが多いです。朝、料理の写真を撮って家を出て、電車の中で投稿。一日の流れの中で「ながら」でできるルーティンをいくつか作ると、スムーズに回っていく気がしますね。
あと、勉強する人は「いつまでにこれをしよう!」って、期限を決めて目標を立てるといいのかもしれません。私は受験勉強に関しては半年間でしたし、今は2年後にある管理栄養士の国家試験合格という目標があるので、それに向かってがんばれています。