グルテンフリー食材「米粉」　お菓子・料理に上手使える！　小麦粉が合わない子どもにも

作るものに合わせて米粉を選ぶとなると、“米粉の扱いはむずかしそう”と思うかもしれませんが、そんなことはないといいます。

「パンだったら２次発酵させないとか、クッキーはバターと砂糖を練ってから入れるのではなく、米粉以外は一気にすべて混ぜちゃってから作るなど、実は米粉を使うと簡単に作れるものも多いんです。

我が家では、パンやお菓子はもちろん、うどんや餃子の皮、サクッと揚がる揚げものの衣やシチューのとろみづけなど、毎日の料理に米粉を使っています。クロワッサンなど、何層にも重ねてサクッとさせたいものには米粉は向いていませんが、小麦粉で作れるたいていのものは米粉に置き換えることができるんですよ」（高橋さん）

もうひとつ、高橋さんが米粉を伝えたい理由に、日本で作られたお米を日本の家庭で楽しむという地産地消の良さがあります。

「日本の小麦粉はほぼ輸入に頼っています。最近では、輸入小麦の価格高騰も話題になっていますよね。しかし、米粉は日本で作られたお米から作られているもの。家計にも優しく、米粉を買うことで日本の農業の発展にもつながります。それに、日本人は昔からお米を食べているので、体質にも合うんですよね。

また、我が家のように小麦粉が体質的に食べられない子がいるご家庭は、おやつで困ることが多いと思うんです。私は、パンケーキやベビーカステラ、蒸しパンなどは米粉で作って子どものおやつにしていたのですが、そのおかげで、食べているものが何でできているのかを改めて見直すきっかけになりました。

お子さんがいるご家庭で、普段生活する上でも、小麦粉を米粉に代えてみるという選択肢の幅が広がることは、とても豊かなことだと思います」（高橋さん）

第２回では、小麦粉が体質的に合わないお子さんにおすすめの、米粉を使った蒸しパン、ガトーショコラのおやつレシピをご紹介します。

取材・文／石本真樹