「子どもの日のお祝いごはん」を鯉のぼりモチーフで! 15分のおもてなし料理

浅妻千映子さんに教えてもらう「いつもの食材で簡単アレンジレシピ」第1回

料理研究家・ライター:浅妻 千映子

5月5日はこどもの日。ひな祭りのようにしっかり決まった料理はないけれど、せっかくの子どもの日もお祝い気分で楽しい食卓にしたいもの。大人には酢飯で作った重ね寿司に、きゅうりの鯉のぼりを飾って。子どもにはいつものオムライスの卵を鯉のぼりモチーフに。料理時間は15分! お刺身の盛り合わせや柏餅を用意すれば、立派なおもてなしの食卓が完成です。

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「重ね寿司」と「鯉のぼりオムライス」。お刺身や柏餅を添えて、華やかな子どもの日のお祝いの食卓に。
撮影 土居麻紀子

鯉のぼりの重ね寿司

【材料 2人分】 ※直径6cmのセルクルを使用
・酢飯 180~200g
・黒すりゴマ 小さじ4
・でんぶ 小さじ4
・きゅうり 3センチ

【作り方】

①セルクルの内側を水で濡らしておく。手を濡らし、酢飯を50gほどセルクルにしっかりと詰める。(写真左)
②酢飯の上に黒すりゴマを層になるように平たく入れる。(写真右)

【ポイント】
セルクルがなければ牛乳パックを筒切りにして代用可。その場合は、材料全体を少し多めにしてください。四角の重ね寿司ができます。すりごまは炒りごまに変えてもおいしいですよ。

③②の上に酢飯を重ね、さらに上にでんぶを入れる。(写真左)
④濡らしたスプーンで内側を押しながらそっとセルクルを上に引きぬく。(写真右)

【ポイント】
セルクルやスプーンをしっかり濡らしておくと、酢飯がくっつかず、抜きやすくなります。

⑤ きゅうりを鯉のぼり形に切る。縦に3ミリほどに切り(写真左)、向きを変えて半分にしてから、鯉の尾になる部分をV字に切る(写真右)。余ったきゅうりをさらに細長く切って竿を作り、重ね寿司に飾る。

完成!

鯉のぼりの重ね寿司
撮影 土居麻紀子

お酢と塩、またはしょうゆで味付けしたアボカドや、トマトの角切りを重ねて層にしてもキレイですよ。
きゅうりのトッピングは子どもと一緒にやると盛り上がります。

鯉のぼりオムライス

【材料 2人分】
・ケチャップライス 300g程度
・卵 1個
・ハム 1枚
・海苔 少々
・塩 少々
・サラダ油 少々

【作り方】

①ハムを三角型に切り、鯉のぼりのうろこを作る。残ったハムは刻んでおく。(写真左)
②①の残ったハムとごはんを炒め、ケチャップライスを作る。できたらお好みの器に入れてからお皿の上でひっくり返して、丸く盛り付ける。(写真右)

【ポイント】
ケチャップライスにはハム以外に玉ねぎ、にんじんなどお好みの食材を入れてください。

③卵を割って塩を入れ、よく混ぜてからなるべく小さなフライパンにサラダ油を熱し、半量の卵を入れる。
④ 片面が焼けたら上部分を真ん中に向かって折り返す。(写真左)。次に下部分を折り返し(写真右)、火を通してから、裏返さずにまな板に置く。

【ポイント】
卵は最後に折り返すので、きれいな円にしなくてもOK。裏返さないで火を通すようにしましょう。半熟状態だと包丁で切りにくくなります。

⑤鯉の尾になる部分をV字に切る。頭の部分は折りたたむか、まっすぐ切る。(写真左)
⑥②のケチャップライスの上に⑤の卵をのせ、丸く切った海苔とハムを飾る。(写真右)

完成!

鯉のぼりオムライス
撮影 土居麻紀子

オムライスは、大きく作ってどーんと大皿に盛っても迫力が出ます。また、卵の鯉のぼりは大きくしたり、小さなものをいくつか作って飾っても楽しいお皿になりますよ。ハムや海苔がなければ、ケチャップで模様を描いても。


鯉のぼりをモチーフにした子どもの日の料理、いかがでしたか? いつも冷蔵庫にある材料を使い、15分でできるので、ステイホーム中に迎える子どもの日にもピッタリです。さらにお子さんの好きな食材を加えて、楽しい子どもの日を過ごしてくださいね。

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あさづま ちえこ

浅妻 千映子

料理研究家・ライター

料理研究家、フードライター。東京都出身。『dancyu』、『Figaro』、『Pen』、『サライ』等の雑誌やオンラインを中心に、主に食や料理人について執筆。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。身近な素材を中心に、短時間で作れる料理や、ちょっとおしゃれなおつまみレシピが得意。ワインスクール「アカデミー デュ ヴァン」でワイン&クッキングクラス担当。子育てのストレス解消は水泳。1児の母。 <主な著書> 『ほめられレシピ』主婦と生活社/『浅妻千映子キッチン』ぴあ/『パティシエ世界一』PHP文庫(辻口博啓シェフと共著)、『江戸前「握り」』光文社新書(荒木水都弘さんと共著/『東京広尾アロマフレスカの厨房から』光文社新書(原田慎二シェフと共著)など。また、毎年刊行されるレストランガイド『東京最高のレストラン』の選者の一人。

料理研究家、フードライター。東京都出身。『dancyu』、『Figaro』、『Pen』、『サライ』等の雑誌やオンラインを中心に、主に食や料理人について執筆。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。身近な素材を中心に、短時間で作れる料理や、ちょっとおしゃれなおつまみレシピが得意。ワインスクール「アカデミー デュ ヴァン」でワイン&クッキングクラス担当。子育てのストレス解消は水泳。1児の母。 <主な著書> 『ほめられレシピ』主婦と生活社/『浅妻千映子キッチン』ぴあ/『パティシエ世界一』PHP文庫(辻口博啓シェフと共著)、『江戸前「握り」』光文社新書(荒木水都弘さんと共著/『東京広尾アロマフレスカの厨房から』光文社新書(原田慎二シェフと共著)など。また、毎年刊行されるレストランガイド『東京最高のレストラン』の選者の一人。