動物園がSDGs的に解決! ジャイアントパンダ「年間100トンのフードロス」問題

親子で楽しくかしこく学ぼう、SDGs×教育 #1

編集者&ライター:奈良岡 周

写真提供:アドベンチャーワールド

今年2023年は、国連がSDGs実施の進み具合を検証する中間年(2030年までの折り返し地点)にあたります。また、23年5月にはSDGsを大きな使命と捉えている先進7ヵ国による首脳会議(G7)が広島で開催予定。日本政府によるSDGs実施指針の再改定も予定されています。

幼少期からSDGsが身近にあった、まさに「SDGsネイティブ」ともいえる現代の子どもたちにSDGsのことを知ってもらうなら、かわいい動物たちにひもづいたリアルな課題のほうが「自分ごと化」してもらいやすいと思いませんか。そこでコクリコは、動物園と旅行会社のコラボイベント「家族で楽しむ!学ぶ!オンライン動物SDGs ツアー with アドベンチャーワールド」に注目。

ジャイアントパンダやペンギンなどかわいい動物の写真とともに、子どもたちが夢中になったクイズをピックアップしてご紹介します。
(全4回の1回目)

動物とのふれ合いを通して、親子でSDGsを学ぶプログラム

ここ数年のあいだ、スーパーやコンビニといった身近な場所でも目にしたり耳にしたりすることが増えているのが「SDGs」。

2023年は、国連がSDGs実施の進み具合を検証する中間年(2030年までの折り返し地点)にあたり、5月にはSDGsを大きな使命と捉えている先進7ヵ国による首脳会議(G7)が広島で開催予定です。

とはいうものの、いざ子どもに聞かれてもなかなか説明しづらいもの。17の目標や社会課題について子どもに興味をもってもらうのはなかなか難しいですよね。

そんなSDGsについて子どもに楽しく学んでもらえるイベントが開催されました。「Life Changing Experience・人生を変えるような体験」をパーパスに掲げ、世界7拠点、70カ国の方々に旅行・教育を提供している株式会社Fun Groupが和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」とコラボした体験型英語学習プログラムです。

動物を通じて世界に存在する社会課題について学び、「世界の課題」を自分ごと化できるグローバルな視点を持った子どもたちを育みたい。そんな思いを目標に共同企画されました。

舞台となったのは、ジャイアントパンダ、ライオン、アミメキリン、バンドウイルカ……といった140種、1400頭の動物が暮らす和歌山県白浜町の大人気テーマパーク「アドベンチャーワールド」。

写真提供:アドベンチャーワールド

アドベンチャーワールドについて
和歌山県白浜町にある陸、海、空の140種 1,400頭の動物が暮らす「こころにスマイル 未来創造パーク」をテーマに掲げたテーマパーク。笑顔あふれる明るい豊かな社会の実現に寄与し、いつまでも必要とされるパークを目指している。
ジャイアントパンダをはじめ、希少動物の繁殖に成功し、保護研究活動に努めている。

オンラインで参加した子どもたちに飼育スタッフたちが動物のいつもの姿を見せてくれたり、普段なかなか見ることのできない「動物たちの暮らすバックヤード」を見せてくれたり……。

動物との画面越しのふれ合いを通して、親子で森林伐採や海洋プラスチック問題といった社会課題についても学べる画期的なイベントでした。

時にはかわいくうたた寝しているパンダの姿を実況したり、クイズに答えてもらったり……。参加した約30人の子どもたちも興味津々!

動物園にいる動物たちが抱えている課題に目を向けることで、自分たちが「未来に向けてできることは何か?」を親子でも真剣に話し合っていたのが印象的でした。

イベントのモデレートは社会起業家でSDGs教育の識者として数々のメディアで活躍中の平原依文さん
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