ママが「幸せ」だと家族も幸せ ママの幸福度を上げる12のチェック項目

認定応用ポジティブ心理学プラクティショナー・松村亜里さんインタビュー 第1回 ライフバランスチェックシートでバランスを知ろう

認定ポジティブ心理学プラクティショナー:松村 亜里

12項目は「幸せな人」たちが持つ共通点だった!

グラフはきれいな円になっていなくても大丈夫! ここで大切なのはバランスです。凹んでいる部分が、今のあなたの心や体、生活の中に足りないもの、必要としていることです。

この12項目は「幸せな人とそうではない人」を比べて、「幸せな人」たちに見られた共通点なんです。

例えば、‟感謝”という項目ですが、500人を2つのグループに分ける実験をしました。ひとつのグループには、「今日から1週間、寝る前に感謝することを3つ書いてください」とお願いし、もうひとつのグループには、「今日から1週間、1日のうちにあったことを書いてください」というお願いをしました。この2つのグループを比べると、前者の方が幸せが高まり、そしてその効果が最長で6ヵ月は続く、ということが分かったのです。

このように、‟幸せが高まった”と確認できたものを12項目に選んでいるので、円が大きくバランスが取れていれば、幸せに近い状態と言えます。

“シャンパンタワー”を幸せで満たそう

大切なのは、ストレスのない状態を目指すのではなく、幸せな状態を目指すこと。なぜなら、幸せになると自然とストレスが消え、周囲の幸せにも繋がります。

私にも子どもが2人いるのですが、子育てってなぜか自己犠牲精神みたいなものが入ってしまいがちですよね。自分の幸せを後回しにして、周りの幸せばっかり考えてしまい、それなのに結局、自分が満たされていないので、イライラして子どもに当たったり、「こんなにがんばっているのに、わかってもらえない」なんて思ったり。私自身もそうでした。

この自己犠牲、一時的にはいいのですが、持続可能ではないため、多くのママはいつも自分の幸せを後回しにしてしまいます。だから12のチェック項目で幸せになるために現状を確認する必要があるのです。

子どもたちの一番の願いは、ママの幸せです。ママが辛そうにしていると、子どもたちはママを幸せにしようとしてがんばってしまいます。そうすると子どもたちは自分の人生を優先して生きられません。ママが自分を幸せにすることは、子どもの笑顔を生むし、親子の精神衛生にとてもよいのです。

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「幸せはシャンパンタワーのようなもの」という松村先生。一番上のグラスがママだとすると、ママが幸せだと、幸せが溢れ、それが周りに注がれていきます。逆にママが満たされず、他人ばかり満たしていると、自分はカラカラになって爆発しちゃうということも。まずはママ自身が自分の幸せとぜひ向き合ってみてください。第2回は自分への思いやり「セルフコンパッション」について教えていただきます。

取材・文 山田祥子

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まつむら あり

松村 亜里

認定ポジティブ心理学プラクティショナー

ニューヨークライフバランス研究所代表。コロンビア大学大学院修士課程(臨床心理学)、秋田大学大学院医学系研究科博士課程(公衆衛生学)修了。医学博士・臨床心理士・認定ポジティブ心理学プラクティショナー。母子家庭で育ち、中卒で大検を取りニューヨークへ留学。アメリカと日本の大学で10年勤めた後再び家族の都合でニューヨークへ。幸せに生きることを科学的に研究する、ウェルビーイングとポジティブ心理学を広めている。ポジティブ心理学を人生に活かす『Ari's Academia』オンラインサロン、幸せな社会を作りたい専門家のための「Ari's Aademia for Professionals」を中心に活動中。 【主な著書】 『世界に通用する子供の育て方』/『お母さんの自己肯定感を高める本』/『子供の自己効力感を育む本』/すべてWAVE出版

ニューヨークライフバランス研究所代表。コロンビア大学大学院修士課程(臨床心理学)、秋田大学大学院医学系研究科博士課程(公衆衛生学)修了。医学博士・臨床心理士・認定ポジティブ心理学プラクティショナー。母子家庭で育ち、中卒で大検を取りニューヨークへ留学。アメリカと日本の大学で10年勤めた後再び家族の都合でニューヨークへ。幸せに生きることを科学的に研究する、ウェルビーイングとポジティブ心理学を広めている。ポジティブ心理学を人生に活かす『Ari's Academia』オンラインサロン、幸せな社会を作りたい専門家のための「Ari's Aademia for Professionals」を中心に活動中。 【主な著書】 『世界に通用する子供の育て方』/『お母さんの自己肯定感を高める本』/『子供の自己効力感を育む本』/すべてWAVE出版