子どもがコロナ陽性!? 「情報・備蓄・ママ不在も想定」で第7波に備える防災プロの助言

新型コロナ第7波の今、パパママ、子どもたちが知っておきたいこと #4~コロナ陽性への備え~

国際災害レスキューナース:辻 直美

国際災害レスキューナースの辻直美さん。子育てに悩むママをサポートする「育母塾」の代表としても活躍しています。  Zoom取材にて。
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“ママ不在”のシミュレーションも必須

コロナ陽性になったとき、住んでいる地域での対応がどうなっているか情報を集め、食料や水などの備蓄も見直し、備えはバッチリ……のはずが、思わぬ盲点になるのが家庭内の情報共有。

「“ママが動けなくなる”というシチュエーションを、ママ自身も想定していないことが多いんです」と辻さんは指摘する。

「体調が悪く、しんどいからこそ、少しでも快適な時間を過ごしたいし、家族にも過ごさせてあげたい。でも、その役目を母親だけ引き受けていると、母親が倒れた瞬間、家族全員が共倒れしてしまいます。とくに普段、ワンオペ育児になっているご家庭は要注意です。

仕事が忙しいなど、ワンオペ育児にならざるを得ない事情はあったとしても、いざというとき、パパひとりでも子どもと日常生活を回せるようにしておきましょう。

例えば、おかゆをイチから手作りする必要はないけれど、いちいち『ママ、どうしたらいい?』と聞かずとも、レトルトがゆがどこにしまってあるかを把握しておき、どうやって食べさせればいいかは知っておいてほしい。普段は料理をしないパパでも、週末は子どもたちの好物にチャレンジしてみるなど工夫してみましょう。

掃除は多少、目をつぶったとしても、食事と洗濯に関してはママに聞かなくてもできるようにしておくことをおすすめします。子どもたちにも手伝ってもらう習慣も大切です。

普段から家族みんなで家事を少しずつできるようになっておくと、ママの家事負担が減り、気持ちの余裕も生まれます。そうすれば、ママが笑顔になれる時間も多くなって、みんながハッピーになれますから」(辻さん)

「もしものコロナ陽性」をシミュレーションすることは万が一の自衛策を固めるだけでなく、普段の暮らしをより快適にする第一歩でもあるのです。

辻 直美(つじ・なおみ)
国際災害レスキューナース。まぁるい抱っこマイスター一般社団法人「育母塾」代表理事。1991年から看護師として、災害レスキューナースとしては1995年から活動。現在はフリーのナースとして、講演活動や防災教育のほか、子育てに悩むママをサポートする「育母塾」の代表としても活躍し、母親たちから絶大な支持を得る。著書多数。

取材・文/島影真奈美

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つじ なおみ

辻 直美

国際災害レスキューナース

国際災害レスキューナース。まぁるい抱っこマイスター一般社団法人「育母塾」代表理事。阪神・淡路大震災で実家が全壊したのを機に災害医療に目覚める。1991年から看護師として、災害レスキューナースとしては1995年から活動。 現在はフリーのナースとして、講演活動や防災教育などを行っているほか、子育てに悩むママをサポートする「育母塾」の代表としても活躍。子育て中の母親たちから絶大な支持を得る。 『レスキューナースが教える プチプラ防災』(扶桑社)、『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』(扶桑社)、『防災クエスト』(小学館)など著書多数。最新刊の『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』(扶桑社)は2022年8月10日発売。 Twitter:@tobecoolnao Instagram:nao_saigairescue You Tube:プチプラ防災LABOちゃんねる

国際災害レスキューナース。まぁるい抱っこマイスター一般社団法人「育母塾」代表理事。阪神・淡路大震災で実家が全壊したのを機に災害医療に目覚める。1991年から看護師として、災害レスキューナースとしては1995年から活動。 現在はフリーのナースとして、講演活動や防災教育などを行っているほか、子育てに悩むママをサポートする「育母塾」の代表としても活躍。子育て中の母親たちから絶大な支持を得る。 『レスキューナースが教える プチプラ防災』(扶桑社)、『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』(扶桑社)、『防災クエスト』(小学館)など著書多数。最新刊の『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』(扶桑社)は2022年8月10日発売。 Twitter:@tobecoolnao Instagram:nao_saigairescue You Tube:プチプラ防災LABOちゃんねる

しまかげ まなみ

島影 真奈美

介護ジャーナリスト

介護ジャーナリスト。一般社団法人マリーゴールド理事、NPO法人タダカヨ理事。編集・ライター業の傍ら大学院に進学し、「老年学」を学び始めた矢先に、夫の両親の認知症が立て続けに発覚。現在も仕事×研究×介護の三つ巴生活を送る。介護分野の取材・執筆、プレ介護者・介護者向けのセミナー・講演を精力的に行う。 著書に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)、『親の介護がツラくなる前に知っておきたいこと』(WAVE出版)など。 Twitter @babakikaku_s

介護ジャーナリスト。一般社団法人マリーゴールド理事、NPO法人タダカヨ理事。編集・ライター業の傍ら大学院に進学し、「老年学」を学び始めた矢先に、夫の両親の認知症が立て続けに発覚。現在も仕事×研究×介護の三つ巴生活を送る。介護分野の取材・執筆、プレ介護者・介護者向けのセミナー・講演を精力的に行う。 著書に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)、『親の介護がツラくなる前に知っておきたいこと』(WAVE出版)など。 Twitter @babakikaku_s