いじめ・不登校…心を守る「バウンダリー」親が意識すべきこと 精神保健師・鴻巣麻里香さんインタビュー

親子で考える「バウンダリー」①心の境界線の引き方・守り方

永見 薫

精神保健福祉士・スクールソーシャルワーカーで、『わたしはわたし。あなたじゃない。 10代の心を守る境界線「バウンダリー」の引き方』の著者・鴻巣麻里香さん
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「嫌なのにNOと言えない」

「周囲の反応ばかり気にしてしまう」

「自分の気持ちをうまく表現できない」

なんだかとても生きづらい……そんな悩みの背後には、「バウンダリー」の問題があるかもしれません。

バウンダリーとは、心理学や精神医療の分野では「自分と他者を区別する心の境界線」を意味する言葉。

この記事では、精神保健福祉士・スクールソーシャルワーカーの鴻巣麻里香(こうのす・まりか)さんに、「心を守るバウンダリー(境界線)」をテーマにお話を伺います。

鴻巣さんが「バウンダリー」の大切さに気がついた背景には、ご自身の辛い体験がありました。

子どもを持つ親だけでなく、思春期のお子さん、そしていま「自分の心の守り方」がわからず苦しんでいる大人にもぜひ知ってほしい知識「バウンダリー」について詳しく解説します。

心を守る「バウンダリー(境界線)」とは何か

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