ワンオペママの「子連れスキー」 10年のノウハウ大公開でわかりやすい!

2歳でデビュー 持ちものや練習方法、休憩の取りかたのコツも伝授

北林 日菜

写真:AdobeStock

11歳の男の子&8歳の女の子を育てているエニママのライター・北林日菜です。

今回はママだけでも、子どもとスキーを楽しむ方法を特集します。子連れスキー歴10年の筆者が、場所選びから持ちもの、練習のさせかたなどの知恵をお伝えします。

今年は例年より暖冬傾向ですが、ようやくスキーシーズン到来! 私自身が5歳から毎年スキーに行っていたので、子どもが生まれたら一緒に楽しみたいと思っていました。しかしパパは休日出勤のお仕事……。

東京出身でそこまでうまいわけでもありませんが、息子が2歳のころからパパ抜きでスキーにお出かけしています。

今回は、ワンオペママが子どもとスキーを楽しむコツをご紹介します。私自身が子どものころイヤだったことをもとに、スキーを嫌いにならないポイントも書きました。

【場所選び】立地・安全性・晴天率を考慮しよう

晴天率80%の長野県のブランシュたかやま「スキー地蔵」。天気がよいと富士山も見えます。

まず重要なのが選ぶ場所。我が家のチェックポイントは次のとおりです。

①行きやすい立地
我が家は母(子どもたちにとってのばあば)が長野に移住しているため、母の家から車で行けるのが第一条件。ホテルや旅館をとる場合、スキー場が目の前、送迎バスがある、車で行くならインターチェンジから近い、などがおすすめです。

②初心者や子どもでも安心
スノーボーダーとの衝突が怖いので、スキー専用ゲレンデを選んでいます。専用でなくても、キッズエリアがある、上級者が初心者用ゲレンデを通らない作りなどの場所を選ぶといいと思います。

③晴天率が高め
お天気はコントロールできませんが、晴天率高めの山を選んでいます。私は幼少期、悪天候のなか滑ったり、ホワイトアウトを経験したりして、しばらくスキーが嫌いになりました……。悪天候のときは絶対に無理はしません。

④スキー以外の遊び場がある
そりや雪遊びできるエリアなど、スキーに飽きても遊べる場所があると安心です。スキー以外に逃げ場がないと嫌いになってしまうリスクが。

⑤託児所がある
我が家は結局使いませんでしたが、下の子がいる場合は託児所があると安心です。

下の娘は人見知りがひどすぎて託児を断念。事前に慣らしておくべきでした。

ブランシュたかやまスキーリゾート
晴天率80%超え、スキーヤーオンリー、キッズエリアが充実。ワンオペ子連れスキーにおすすめです。

【持ちもの】購入かレンタルか メリット・デメリットをみきわめて

娘のこのウエアは2~4歳の成長期でも3年間着られました。

次に持ちものの準備です。スキーで必要になる装備はおおまかに以下のとおりです。

①スキーウエア
サイズ調整機能付きで3年着られるというウェア(例:120サイズなら身長105~125cmまで対応可能)を購入しています。1万円以下で買えるうえ、レンタルと違って現地で脱ぎ着する必要がありません。レンタル料金と比較してもかなりコスパはよいと感じています。

我が家のおすすめはこちら(タナベスポーツ)

②スノーブーツ
雪遊びする可能性を考えると、長靴よりは滑りづらく保温性の高いスノーブーツがよいです。

③下着
化繊や綿の下着は汗をかくと冷えるので、スキー専用のものがいい……と聞きます。しかし専用のものはウール混などが多いため、私は子ども時代かゆくて大変でした。うちの子たちも肌が弱いため、普段使っている綿100%の保温下着を着せています。そのかわり保温下着の上下(タートルネックとレギンス)を1セット持参し、汗をかいたら着替えて対応しています。

④靴下、手袋
靴下と手袋は2セット用意。スポーツ用品店にサイズがないころは、しまむらなどで買った雪遊び手袋に防水スプレーをしていました。すぐサイズアウトする靴下は、スポーツ用品店のプライベートブランドのものが高性能低価格で狙い目。

⑤スキー&ブーツ&ストック&ヘルメット
子どもが自分で持ち運びできないうちは、その場に置いて帰れるレンタルが神です。サイズアウトの心配もありません。サイズがない場合があるので、車ならヘルメットは持参してもいいかも。

⑥小物はリュックに詰め込んで
ママになるまではリュックなんてダサくて言語道断! と思っていましたが、なりふりかまっていられません。ワンオペの場合、ぐずられると母子ともに余裕がなくなるので、あらかじめぐずりそうな要因をすべて潰すのがポイント。手袋、靴下、寒くなったら着るフリースを詰め込んだリュックを背負って滑っています。

平坦な場所は持ち上げて滑ってあげるなど、とにかく甘やかす!を今年再現した様子。(写真撮影者:息子)

また、最初は準備は全部やってあげて徹底的に甘やかしました。慣れない装具での準備は疲れてしまうので、そこはママが肩代わり。もちろん今では自分でしっかり準備できています。

【スキーの練習】ワンオペなら最初だけスクールに頼るのも手

息子4歳なりたてでの初スクール。左が息子。たった1時間でぐんと伸びました。

ママが滑れる場合、ママが教えるのがあたりまえだと考えますよね。しかし、最初こそスクールに入れてしまうのもありです。子どもから親への甘えが出ないし、インストラクターも子どもに慣れているので楽しく教えてくれます。

ママの手が空くので、ワンオペでも写真を撮る余裕があるのも嬉しいところ。

我が家は最初の2年間、それを知らずにママが教えていました。

教えたのは2つだけ。

1つは八の字でブレーキがかけられること。この年齢は怖いもの知らずなので、滑るほうは問題ありません。ケガ防止のため止まる方法だけ授けておきましょう。

もう1つは方向転換。ストライダーで曲がるときみたいに体を傾けるんだよ~! と教えると、2歳でもスムーズに理解してくれました。

息子2歳。ほぼ角度のないキッズエリアで「お母さんのところまで滑って止まって」の練習。

【休憩の取りかた】トイレのタイミングは子どもに聞かない

表情をお見せできないのが残念ですが、7歳男子、至福のとき。「甘味もいいけど、おでんもたまらん」だそうです。

夢中になると、つい時間を忘れがち。ゲレンデの真ん中で突然「あ、おしっこしたい!」と言われて焦ったことは一度や二度ではありません。

スキーの装備はトイレ休憩の天敵。スキーを脱いで、重いブーツでガシャンガシャンとロボットみたいに歩いて、やっとトイレにたどり着いたら重ね着したウェアを脱がなければなりません。

トイレはママが管理。したくなくても、決めた時間に行かせることを強く推奨します。おむつがはずれたあとも、スキーのときだけはしばらくおむつで保険をかけていました。

トイレのついでに甘いものの補給もしましょう。うちの子どもたちは、ぜんざいやパフェなどで一服する時間がスキーの目的の半分を占めている気がします(笑)。

私は、まるで部活かのようにガシガシ滑りたいタイプなのですが、ワンオペ子連れのときはぐっと抑えて休憩多めを心掛けています。

ワンオペでもスキーにチャレンジしてみては?

スキー嫌いにならないよう気をつければ、大きくなってからは驚くほど楽です。

スキーのような大きめのイベントはママひとりだと難しいと思われますが、意外となんとかなるもの。いろいろな事情でワンオペのママ! ぜひいかがでしょうか?

私は雪道運転に自信がないので、今年はママ友と子連れ日帰りバスツアーに行ってみたいなと思っています。

ひとつ残念なのは、息子が小学校に入ってからスキー帰りの温泉に一緒に入れないこと。ひとりで男子風呂に入るのは「さみしい……」のだそうです。でもきっとそんなことを言わなくなる日も近いんでしょうね。

※記事内写真はAdobe Stockのものを除きすべて、北林日菜提供。

きたばやし ひな

北林 日菜

Hina Kitabayashi
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

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コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

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