子どもと「ハイエース」ホテルで車中泊 子連れで快適に過ごすマストアイテムを紹介

気になるトイレ問題や車中泊での注意点もわかりやすく教えます

車中泊は、寝起きからすぐに行動できるのも魅力!

7歳の息子と5歳の娘を育てる、エニママライターの垣内千夏です。

子連れ車中泊の実体験から、車中泊を快適に過ごすコツやマストアイテム、注意点などをお伝えします。

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我が家は、車中泊仕様にカスタマイズをしたTOYOTAのハイエースを『ハイエースホテル』と呼び、車中泊を楽しんでいます。

テントやシュラフなどを用意するキャンプと比べ、気軽に楽しめる車中泊の魅力とポイントを紹介します。

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車中泊を快適に過ごすコツ

車中泊の快適さは、寝るスペースをいかに広く確保するかで大きく変わります。

足を伸ばせない状態で眠ることは、エコノミー症候群の心配があるため、寝る際のスペースの確保には気をつけています。

我が家は、ハイエースを車中泊仕様にカスタマイズしているため、広いベッドスペースがあります。家族4人が並んで寝られるほどの広さはあるものの、普段はベッドスペースに着替えや食料などを積んでいるため、家族4人が快適に寝るには準備が必要です。

まずは、リアシート(後部座席)を前倒しにして、ベッドスペースを拡張。ベッドスペースに積んでいた荷物は、ベッド下のスペースや運転席などに移動させ、寝るスペースをできるだけ広く確保するようにしています。

身長125cmの息子は、横向きで寝られます(あと少し大きくなったら無理かなぁ)。

寝るスペースが狭くなる要因のひとつが、多めに用意している子どもの着替えやタオル類です。これらはトラベルポーチや巾着袋などに入れて、その上からタオルを巻き巻き……すると、まくらに大変身! 省スペースになるのでおすすめです。

息子と娘、ふたり分の着替えを入れるポーチ兼まくら。

子連れ車中泊のマストアイテム

車中泊を快適に過ごすグッズはたくさんありますが、あれもこれもとそろえると大荷物に。

ただでさえ、子どもの着替えやサーフィングッズ、遊び道具などで荷物が多い我が家は、車中泊アイテムを最小限におさえるようにしています。

子連れ車中泊に欠かせない、我が家流マストアイテムを紹介します。

LEDランタン

車中泊では、周りの迷惑にならないよう、基本的にアイドリングは禁止です。そのため、明るさを確保するためのLEDランタンはマストアイテムです。

我が家のLEDランタンは、光の調節が可能な調光式タイプ。車内でご飯を食べるときは明るく、子どもたちが寝た後の晩酌タイムは照明を少し暗く……と、使用シーンに合わせられるので便利です。

フックを利用して、室内灯の代わりに。

LEDランタンは、基本的に車内で使用しています。夜、トイレに行くときなどは、スマホのライト機能を使用しています。

クーラーボックス&保冷剤

電気を使えない車中泊では、クーラーボックス&保冷剤が冷蔵庫代わり。飲みものを冷やしたり、食材が傷まないようにしたりと、車中泊には欠かせないアイテムです。

我が家は、ハードタイプのクーラーボックスを使用しています。扱いやすさと、車の積みやすさを考え、容量約28Lのものを購入しました。

保冷剤は、一般的な保冷剤の約8倍の保冷能力があるLOGOS(ロゴス)の『倍速凍結・氷点下パック』を使用しています。

クーラーボックスも保冷剤も、保冷力のあるものを使用していますが、さすがに車中泊の翌日までは持たず……。スーパーやコンビニで板氷を買い足し、保冷力をキープするようにしています。

手前にある板状のものがLOGOS(ロゴス)の『倍速凍結・氷点下パック』です。ゼリーやチョコレートなどのおやつもクーラーボックスに。

ガスコンロ&ヤカン

我が家の車中泊では、手の込んだ料理はしないと決めています。なぜなら、食後に待ち受けている面倒な片付けや洗いものをしたくないからです。

車中泊での食事は、スーパーで惣菜を購入する、もしくはカップ麺なので、調理器具はガスコンロ&ヤカンがあれば十分です。車中泊というシチュエーションだけで特別感があるので、簡単な食事でもおいしく感じます。

ヤカンでお湯を沸かし、モーニングコーヒーを淹れています。

ゴミ袋

車中泊で出たゴミは必ず自宅に持ち帰るのがマナーなので、ゴミ袋は必須です。

一般的なポリ袋やビニール袋に加え、においが気になるゴミ用として消臭タイプのゴミ袋も準備しておくと、嫌なにおいが車内に充満することなく快適に過ごせます。

ゴミ袋は、汚れた衣類や濡れたタオルを入れる袋としても使えます。それだけでなく、子どもが捕まえた虫を入れる、海で拾った貝殻を入れる、持って帰るといって聞かない石を入れる……など、使い道は無限大。子連れ車中泊では、ゴミ袋を多めに持っていくことをおすすめします。

袋に空気を入れて口を結べば、ボール代わりに。風船バレーが楽しめます。

電源不要の遊び道具(トランプやUNOなど)

我が子はやることがなくなると、「スマホでゲームがしたい~」と言ってくるのですが、車中泊ではスマホのゲームは禁止にしています。

その代わり、電源が要らない遊び道具を用意。トランプやUNOなどのシンプルなカードゲームなら、家族みんなで遊べます。王道のババ抜きも、たまにやると盛り上がって楽しいですよ!

車中泊の遊び道具には、ノートや色鉛筆、折り紙などもおすすめ。

車中泊の注意点

少ない荷物で楽しめる車中泊ですが、いくつか注意点もあります。

防犯対策はしっかりと

快適かつ安全な車中泊をするためには、防犯対策が必須です。

就寝時は必ずすべてのドアにロックをかける、換気のために窓を開けたい場合は数センチにする、貴重品は目立つ場所におかないなどは、必ず行いたい防犯対策です。

防犯対策に有効なグッズを取り入れるのもおすすめです。我が家は、外から車内の様子が見えないよう、すべての窓に目隠しとなる遮光パッドを使用しています。プライバシーの確保もできるので、安心して寝られます。

ハイエース専用の遮光パッドなので、窓の形状にぴったり!

トイレ問題

子連れ車中泊で気になるのがトイレ問題。

ハイエースには、トイレ設備がありません。そのため、必ずトイレがある場所で車中泊をします。

トイレがどこにあり、どんな様子なのかを明るいうちに一度確認しておくと、暗くなってからトイレにいくときも安心です。

トイレがあるとはいえ、夜中に「トイレに行きたい」と起こされるのは避けたい……。なので、寝る前は必ずトイレに行くことを徹底しています。

車中泊の楽しみ

私が感じている車中泊の魅力は、時間の制約がなく、一日をたっぷり楽しめることです。

ホテルのチェックイン時間もなければ、食事の時間も決まっていません。子どもたちと日が暮れるまで遊んだり、トランプをして夜更かしをしたり、時計を気にせず自由に過ごすことは、贅沢な家族時間だなと感じています。

私たち夫婦の趣味はサーフィンのため、車中泊をした翌日は朝早く海に移動するのですが、早朝の砂浜を子どもたちと散歩することも楽しみのひとつです。

波の音を聞きながら、ひんやり冷たい砂浜を裸足で歩くと、心も身体もスッキリしますよ!

砂浜のなみなみ模様は、風紋(ふうもん)と呼ぶそうです。
朝は空気が澄んでいて、ここぞとばかりに深呼吸をしてしまいます。

大人も子どもも経験値がアップ

子連れでのお出かけは、荷物が多くなりやすく、準備に時間がかかってしまいますが、車中泊は、準備の手間が最小限で済み、気軽にアウトドアが楽しめます。

とはいえ、どこでも車中泊ができるわけではありません。車中泊が認められた、RVパークやキャンプ場などを利用しましょう。

RVパークとは、日本RV協会が『快適に安心して車中泊ができる場所』として定めた条件を満たしている、車中泊施設のことです。トイレや入浴施設、ゴミ処理などの施設や設備が整っているため、子連れでも快適な車中泊ができます。

くるま旅 日本RV協会公認車中泊施設「RVパーク」
https://www.kurumatabi.com/rvpark/

星空を見たり、朝日を見たり、自然を体感できることは、子どもだけでなく大人にとっても貴重な体験です。

決められたルールとマナーを守り、ぜひ家族で車中泊を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※記事内写真はすべて撮影:垣内千夏

かきうち ちなつ

垣内 千夏

Chinatsu Kakiuchi
AnyMaMa(エニママ)ライター

2歳差の兄妹(2016年、2018年生まれ)を育てる母。夫の転勤に同行して全国を転々としている転勤族。2人目の出産を機に、フリーランスライターとして活動開始。ライフスタイルやビジネスなど、さまざまなジャンルの記事制作を担当。 AnyMaMa:https://anymama.jp/ Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

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