手料理はしたいけど…と悩むママパパにはぴったり!
「自動調理鍋は、家事の手間を大幅に省く“ほったらかし家電”の代表です。朝に食材と調味料を投入してセットしておけば自動で加熱調理してくれ、帰宅後には煮込み料理など本格的なおかずが温かい状態で食べられる。火の番もいらず、台所から離れて子どもの相手をしてもOK。まさに子育て家庭に最適なんです」(田中さん・以下同)
特に向いているママパパと、反対に向いていないママパパはどんなタイプでしょうか。
「手料理はしたいけれど、忙しい、疲れて作れない、または料理が苦手というママパパには自動調理鍋が特におすすめです。
お惣菜や冷凍食品もいいけれど、生産地や添加物、味付けが気になるという人もいるでしょう。自分で作らないことに後ろめたさを持つ人もいるかもしれません。
その点、自動調理鍋なら自分の目で食材を選べますし、場合によっては材料をカットするため、少なからず自分の“手”も加わっています。さらに、レシピどおりに作れば、誰でも同じような仕上がりになり、失敗が少ないのも大きなメリットです」
では、食事をチャチャっと作れるママパパは? と聞くと、「そういう人は困っていないでしょうから、自動調理鍋は不要でしょうね(笑)」と、田中さん。確かに!
自分・子ども・自動調理鍋の分業も
不在時に料理ができ上がるほかにも、便利な使い方があります。
「時間のあるときに、自動調理鍋でひじきや切り干し大根などの煮物を作り置きするのもいいですね。できあがりを待っている間に、自分の手でもう1品作るなど“分業”もできます」
まるで、“腕のいい専属料理人”がいるかのような、頼もしさ。また、料理初心者の子どもやパートナーにもやってもらう手も。
「小学校高学年など、お子さんの年齢や発達度合いによっては、親があらかじめ材料をカットして冷蔵庫に入れておけば、自動調理鍋に入れてセットすることはできるでしょう。火を使わない面も安心です。自分・子ども・自動調理鍋と“三者三役”で分担できれば、日々の負担がずいぶん軽くなるのではないでしょうか」
では、もし料理初心者が自動調理鍋を使うなら、どんなメニューがいいのか。田中さんは、迷わず「カレー」と即答。
「製品によってはカレールーを最後に自分で入れるものもありますが、基本的には、材料を入れるだけで、長時間煮込んだようなおいしさが味わえます。圧力機能付きなら、牛すじカレーも、とろとろの牛すじ肉を味わえますよ」
「自動調理鍋」を選ぶポイント
「自動調理鍋」を検索するとかなり多くの製品がヒットし、どう選べばよいか迷います。そこで、代表的な機能とメリット・デメリットを挙げていただきました。
・圧力機能
「もっとも多く搭載されているのが圧力機能。長時間煮込んだような味わいや、煮物もやわらかい仕上がりになるので、煮込み料理好きにはほしい機能でしょう。圧力鍋のように、圧力をかけることで沸点を100℃以上に上げ、時短効果が期待できます。ただし、中には加圧や減圧で時間がかかるため、時短にならない場合もあります。メーカーによって圧力の考え方が異なりますので、確認は必須です」
・かき混ぜ機能
「少ないですが、調理中にかき混ぜる機能が搭載されたものがあります。かき混ぜ機能があると、味付けが均一になる、熱むらをおさえられる、焦げ付きを防げるなどの効果が。ただしかき混ぜ機能付きは値段が高い傾向です」
・アプリ連携機能
「スマートフォンでレシピを確認したあと、本体に送信することで、本体からのメニュー設定を行わずに、簡単に設定ができます。レシピを確認し、買い物メモが記録できるなど便利ですが、毎回スマホを確認しながら作るのは面倒という人もいます」
・その他
「ほか、一度に作れる分量や、圧力調理以外にどんな調理ができるのか、作りたいメニューに合わせて選ぶといいでしょう」
最後に、田中さんがおすすめの自動調理鍋BEST3を挙げていただきました。