
子どもにかかる費用を数字だけで見ない
──前回は45歳以降でパパになった家庭の家計の見直しや、貯蓄の方法について伺いました。しかし実際に子育てをしていると、子どもの成長とともに教育方針が変わり、当初は考えていなかった中学受験や留学など、想定外の出費が必要という場面が多くあります。
横山光昭さん(以下、横山さん):はい。典型的なのは中学受験ではないでしょうか。「うちの子は公立でいい」と思っていたのに、子どもの成長につれて「やっぱり受験をさせたい!」と考えが変わることがあります。すると塾代が必要になってきます。あるいは、子どもが予想もしていなかった分野に興味を持ち始めて、習い事を始めたいと言い出すこともあります。
とはいえ、そういった変化はよくある自然なこと。ただ、気をつけなければいけないのは、子どもにかかる費用を数字だけで見てしまわないことです。
「教育費は最低でも1000万円かかる。さらにすべて私立だと2200万円はかかる!」と考えてしまうと、「3人は無理だな」「2人も厳しいかも」と、子育てをコストとして数字だけで見てしまうことになります。
確かに、費用を意識することは大切ですが、それだけで人生の選択を判断するのは違うと思うんです。