
予期せぬ出費は子どもを交えた話し合いを
──では、予期せぬ変化に備えてどのように対応すればよいのでしょうか?
横山さん:子どもの成長に合わせて段階を踏んでいくことが大切です。まず子どもが小さいうちは、親が教育費を含めた準備をしっかりと進めておく。そして、子どもが自分の意思や希望を持てるようになったら、一緒に考えていくようにしましょう。
教育費は親が出すものですが、それはあくまでも子どものためのお金です。だからこそ、本来は「子どもがどうしたいのか」という気持ちを大切にしてあげたい。そして、予期せぬ出費が必要になった場合も、親だけで悩まず、子どもを交えた家族全員で「どうしようか」と話し合っていくべきではないでしょうか。
横山さん:もちろん、親が一生懸命に貯蓄をしていても、子どもの夢をすべて叶えられないこともあります。そうした場合、賛否両論あるかもしれませんが、奨学金や教育ローンの利用も含めて、子どもと一緒に可能性を探っていくことは、私はありだと考えています。
もちろん、「借りられるから借りてしまおう」という安易な考えは避けるべきですが、子どもの将来のためにさまざまな選択肢を視野に入れて考えてみてはいかがでしょうか。
月に1回のマネー会議
──横山さんのご家庭では、月に1回「家族マネー会議」が実施されているとお聞きしました。
横山さん:はい。長女が小学校低学年のころです。私と妻が生命保険の話をしているときに、たまたまリビングにいた長女が「保険って何?」と聞いてきたのが始まりでした。