これなら子どもでも怖くない!「紙コップの獅子舞」で疫病退散!
『東京おもちゃ美術館』に教えてもらうおもちゃ作り 第10回 お正月に遊びたい手作りおもちゃ
2022.01.01
おもちゃコンサルタント:貝原 亜理沙
パクパク噛んで疫病退治!「紙コップの獅子舞」
【用意するもの】
・紙コップ 1個
・色画用紙(折り紙でもよい)
・はさみ
・のり
・マジックペン
【作り方】
①紙コップのつなぎ目部分をはさみで切る。
②つなぎ目の対角側も同じように切り、紙コップを開く。
【ポイント】
小さいお子さんなど、まっすぐに切るのが難しい場合は、えんぴつなどで下書きを書いてあげると切りやすくなります。
【子どもがはさみを使うときは、大人が必ず見てあげていてください】
③紙コップを開いたときの底の部分が口になるように、色画用紙を底の大きさに合わせて円形に切る。続いて、獅子舞の眉毛や髪などを作る。紙コップに耳をのりで貼り、目や鼻、歯、模様などを描く。
【完成!】
獅子舞は、“頭を噛むことによって、その人についた邪気を食べてくれる”と、言われています。
特に子どもの場合は、厄除けのご利益もあると伝えられています。
本物の獅子舞だと、お子さんには怖いものですが、紙コップの獅子舞になら噛まれても怖くはないはず!
手作り獅子舞と一緒に、今年も一年、健やかに過ごしたいですね。
子どもたちが「遊びの栄養失調」にならないように
最後に、いつも素敵なおもちゃを教えてくださる貝原さんに、『東京おもちゃ美術館』の最近の取り組みについてお聞きました。
「『東京おもちゃ美術館』では、2020年の緊急事態宣言中に初めての休館を経験し、子どもたちが“遊びの栄養失調”にならないよう、おうちで簡単にできる遊びを紹介した動画を100本公開しました。
実際に作ってものをSNSにアップしてくださる方もすごく多くて。とても嬉しいですね。
現在も無料で公開中なので、おうち時間のおともにぜひ見てみてください」
「また、コロナ禍をきっかけに、オンラインでのプログラムも充実。
https://artplaylab.jp/
オンラインで病児やきょうだい児が参加できるプログラムや、遊びやおもちゃを学べるウェブ講座を充実させました」
そして、2022年第一弾イベントは、福島県西会津町にて57年間続く張り子工房『野沢民芸』の干支張子を使った、『干支張子絵付けワークショップ』開催。
『干支(子)張り子 絵付ワークショップ 第三弾』
開催日:2022年1月10日(月・祝)
時間:10:30-11:30、11:30-12:30、13:30-14:30、14:30-15:30
定員:各14名
・当日3F予約カウンターにて予約。
・小学生以下のお子さんは、保護者の方がご一緒にご参加ください。
対象年齢:5歳~大人
開催場所:おもちゃこうぼう
参加費:1,500円(箱・かご付)
入館チケットは、完全事前予約制です。下記サイトよりご予約ください。
https://art-play.or.jp/ttm/
「干支が一周する12年連続で行う絵付けワークショップ企画です。
毎年参加してくださるリピーターの方もとっても多いイベントなのですが、昨年2021年は残念ながら、オンラインで行いました。
2022年は対面を予定していますので、ぜひご参加くださいね!」(貝原さん)
※2021年12月21日現在の情報です。詳しい開催の決定は東京おもちゃ美術館HPでご確認ください。
子どもにとってのおもちゃは、とてもかけがえのないもの。
だからこそ、たくさんのおもちゃと出会い、作り、いろいろな遊びを見つけてほしいと思います。
ぜひ、今年も親子でたくさんのおもちゃと遊んで、楽しい時間を過ごしてくださいね。
取材・文/石本真樹
東京おもちゃ美術館
https://art-play.or.jp/ttm/
赤ちゃんからお年寄りまでの多世代がおもちゃを通じて豊かな出会いと楽しみを体験できる美術館。
『おもちゃこうぼう』では、おうちにある材料と道具だけでもできるてづくりおもちゃを作れるワークショップなどを開催中。
貝原 亜理沙
美術館での調査研究の仕事、絵画造形教室の講師などを経て、2017年から『東京おもちゃ美術館』に勤務。身近な材料でできる手づくりおもちゃのワークショップを行う”おもちゃこうぼう”と、美術館に収蔵されている、100カ国・10万点にもおよぶ収蔵品の管理を担当している。
美術館での調査研究の仕事、絵画造形教室の講師などを経て、2017年から『東京おもちゃ美術館』に勤務。身近な材料でできる手づくりおもちゃのワークショップを行う”おもちゃこうぼう”と、美術館に収蔵されている、100カ国・10万点にもおよぶ収蔵品の管理を担当している。