
◆冷却剤が進化している!
前回の調査では熱中症対策の第2位にあがっていた「冷却剤」も進化を遂げています。まずは座談会に参加したママからの耳寄り情報をお伝えしましょう。
小5・小2・年長の男の子のママ
救急救命講習を受ける機会があり、そこで熱中症について詳しく教えてもらいました。手の平や足の裏には太い血管が流れていて、アイスノンを握ったりする方が体温が下がりやすいというデータがあるそうなんです。そして、実際にやってみると、首のみに当てるよりも手の平で握るのが効果的だと感じました。
こちらのママが教えてくれたとおり、手のひらには、AVA(Arteriovenous Anastomoses)という体温調整を担う血管があり、AVAを冷やすと冷えた血液が体内を巡り全身のクールダウンにつながります。
・参考:『手のひら冷却で熱中症予防 流水や保冷剤で全身クールダウン 体温調整する血管「AVA」に注目』
(2022年7月29日付 東京新聞朝刊)
そうはいっても、気温が高い環境では冷却剤自体を冷たく保つのも大変。そんな悩みに対して寄せられたアイデアもありました。
保冷バッグの中に保冷バッグを入れて二重にして飲みものを入れておくと、1日中ひんやりが続くようです!
去年取り入れた、350ml缶が6本入るサイズのクーラーボックスはすごくよかったです。軽いし、冷却剤をたくさん入れて持ち歩けば熱中症対策になるし、ちょっと休みたいときにはイスにもなる(笑)。最高でした。
似たようなお話は野球っ子ママによる暑さ対策の記事にも書かれていますので、あわせて参考にしてください。
・参考:コクリコ記事『夏の通学・部活にピッタリの「暑さ対策」 学童野球のママ友から聞いた真夏の屋外でも長持ちする「3大工夫」を伝授』
座談会では、冷却剤の代わりに氷囊(ひょうのう)をおすすめしてくれたママがいました。
小5女の子のママ
携帯氷囊という魔法瓶構造になっている筒のようなものがあるのですが、かなり長持ちするので、とても役に立っています。
外が高い気温でも魔法瓶構造であれば心強いですね。
・参考:Peacock アイスパックシリーズ
帽子の裏に入れる保冷剤。
レビューでは持続時間について賛否あるようですが、帽子のなかに入れて頭を冷やせる保冷剤を教えてくれたママもいました。
朝はネッククーラーで対策できるけれど、去年の下校中に熱中症で気分が悪くなり公園で休んで帰ってきたということがあったので、帰り用にパンチで冷える冷却剤を持たせるようになりました。
冷却剤のデメリットは、登校前に凍らせても、下校時には溶けてしまうこと。その点、瞬間冷却パックであれば、使いたいときに冷やせるので便利ですね。それにしても下校中に熱中症になってしまったとは……本当に過酷なことがうかがえるエピソードです。

◆赤ちゃんを守る! ベビーの熱中症対策
大人以上に暑さが即、命にかかわりかねない赤ちゃん。言葉で訴えることもできないので、猛暑の時期のパパママはとても神経を使いますよね。ベビーグッズも進化を遂げています。
新情報なのかどうかはわからないのですが、熱中症対策としていろいろ調べた上で、昨年の夏はエアラブ(airluv)が、ベビーカーやチャイルドシートを使う際に大活躍しました。最近アップデートされた新バージョンはさらに改良されているらしく気になっています!
airluv(エアラブ)は、ファン付きのベビーカーシート。保冷剤ポケットがついているほか、バージョンによっては全体が接触冷感素材でできていたり、空気清浄機能のついたファンがあったりと、赤ちゃんの快適性を追求しています。
実際には使ってないのですが、春生まれの子にプレゼントを探しているときに見つけたベビーカー用のファンはいいなと思いました。昔は保冷剤しかなかったので。
こちらのママは別のファン付きのベビーカーシートを教えてくれました。「ベビーカー用クールファンシート ヒーミークール LOWYA」はダブルファンで、より強力な送風が実現しているそう。今後はベビーカーにファン付きシートはあたりまえの時代がくるのかもしれません。
座談会では、1歳になったばかりのお子さんのママからこんな情報がありました。
1歳男の子のママ
ハンディファンを外の暑い所で使うと逆に熱風が来てしまうので、涼しい所で使うようにしています。
外気温が40℃近い昨今の夏は、熱中症予防と思っての行動が予想外の結果をもたらす可能性もあります。グッズを正しく利用しながら、赤ちゃんを暑さから守りたいですね。