約9割のママが「理想と違う」と回答 子育ての現実を大公開

寝ない、時間がない、イライラする… 子育てのリアルを大調査

写真:アフロ
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今回のコクリコラボのテーマは「子育ての理想と現実」。実際に理想と現実のギャップを感じたことがあるママは、どれくらいいるのでしょうか。

ママたちからたくさん寄せられた、「子育てが理想と違うと感じたエピソード」も、前後編にわたってご紹介します。

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に2023年4月24日~2023年5月8日インターネット上で実施。有効回答数は203件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

「子育ては理想と違う、と思ったことがある」ママが約9割

コクリコラボアンケート

最初の質問『子育てをしてみて「理想と違うな」と思った瞬間はありますか?』には、全体の87.1%にあたる177人ものママが「よくある/たまにある」と回答。

おおよそ10人中9人のママが、理想と現実の違いを感じたことがある事実が判明しました。

コクリコラボアンケート

理想と現実の違いを感じる場面として、選択数がもっとも多かったのが「子どもの問題(健康面、発育関係、イヤイヤ期など)」。そのあとに、「経済面(育児費用、学費、ならいごと費用など)」がつづきます。

3つまでの複数回答が可能な本設問への、ママ1人あたりの平均回答数は2.54。ママたちが「育児の理想と現実」問題に直面するシチュエーションは、1つに限られないことが多いのですね。

ママたちの「子育ての理想と現実」エピソード集(前編)

つづく設問『「子育ての理想と現実」にまつわるエピソードがあれば教えてください。』には、ママたちからたくさんの熱い体験談が集まりました。

思わず「わかる!」と共感するエピソードばかり。たっぷり集まったエピソードを、前後編にわたってご紹介します。

・赤ちゃんは勝手に寝てくれるものだと思ってました。あんなに寝かせるのが大変だなんて……。

「赤ちゃんは天使のような寝顔でスヤスヤ寝てくれるもの」と思ったら大間違い……。寝かしつけの大変さに驚いた、というママからの回答です。

もしかしたら、多くのママが第一子出産後に初めて直面する「理想と現実」問題かもしれませんね。

・穏やかで楽しい時間ばかりではない。日々に追われてしまうことが多い。

・穏やかな子育てをイメージしていたが、実際は毎日バタバタしていて、読み聞かせを1冊できればいいほうだ! と自分にいい聞かせています。


穏やかに育児をしたいけれど、現実は日々に追われてバタバタ……。どのママも一度は経験があるのでは?

・理想は毎日笑顔で才色兼備なキラキラママ。現実は時間に追われながら【ちゃんとしなくちゃ】などと考えて、イライラしちゃう日もある。

理想のなかでキラキラ輝く自分と、ついイライラしたり、日々の雑事に追われたりしてしまう現実の自分とのギャップに落ち込んだことがあるママもいることでしょう。

・怒りたくないのに毎日毎日ガミガミいってしまう。子どもに魔法のステッキで怒らない魔法をかけられた。

・理想は家庭内に笑いが絶えず明るい雰囲気ですが、現実はついイライラしてしまうことがあります。

・独身のときは外で子どもを叱るママがいたら、もう少し人目のないところで落ち着いて伝えたら違うのになーなんて思っていました。今考えるとぶん殴りたいです(笑)。


数多く寄せられた、「ついつい怒ってしまう」という体験談。

子どもを産んで、子どもを叱る親の気持ちが初めて理解できた……というコメントも。

・子育てが大変であることは承知していたが、思っていた以上に家事ができず、自分の時間もまったくとれない。

・自分の時間が持てない。保育園に入れることがすごくきついし、入れたとしてもさまざまな理由で退園せざるをえないかもしれない……というストレスでものすごく痩せて、うつ状態になったことがあります。


自分のための時間が持てない、というママたちの回答です。

筆者が第一子出産後にもっとも「理想と現実」のギャップを感じたのも、この「ひとり時間の取れなさ」でした。

・理想は休日にたっぷり親子で遊ぶ時間を持つこと。現実は平日の疲れを休日に一緒にお昼寝して回復させたり、溜まった家事をこなしたりでマイナスからゼロに戻す作業で休日がつぶれる。

・理想は、家庭を心地よく、温かい雰囲気に保ちたいと思っている。毎日笑顔で、家事も育児もしっかりやりたかったけれど、実際は疲れ果てるしイライラもするし、むりだった。


このように、「疲れてしまって理想どおりにものごとを進められない」と回答したママもたくさんいました。

ただでさえ大変なことが多い育児に加えて、日々の雑事や家事も担っているママたち。疲れないわけがないのです……。

・理想:毎日笑って一緒に過ごせる時間を大切にする。現実:毎日やることに追われて、今しかないとわかっていながらも家事優先にしてしまっている。

・子育てだけでなく家事をこなすので精いっぱいな毎日、楽しむ余裕なんてほとんどないのが現実。


子育てを楽しみたい、一緒にたくさんの時間を過ごしたい……という理想と、家事などのたくさんの「やるべきこと」がある現実とのギャップも、たくさんのママが共感する「育児あるある」のひとつでは?

・きれいに片づいた部屋、子どもがやりたいことをじゃませず挑戦させる、などなど理想は高いのですが、実際は私自身片づけがうまくない、きょうだいのならいごとなどは送り迎えなどのタイミングがうまく合わずやらせてあげられない、子どもが増えると遊びに連れ出すのがおっくう(それぞれ行きたい場所が異なったり、制御ができない)……などなど、理想に近づくにはどうしたらいいか模索しています。

きょうだいが多くなると送迎の難易度が上がったり、全員のニーズには一度に応えきれなかったりと、物理的に対応できないことが出てくるのですね。

理想とする子どもとの向き合いかたがあったとしても、このママが回答してくれたような状況だと、実際に行動にうつすのはなかなか難しそうです。

・自分と子どもは、別人格。どんなことがあっても、どっしり構えていたい母になりたいです。

・私の希望とは違う選択を子どもがした場合は、この道がよかったんだとなるんだと思うようにしています。この子は私の所有物じゃないのだからと思うようにしています。


ママが「我が子にはこうなってほしい」という理想を抱く理由は、子どもが大切な存在で、幸せになってほしいから。

・こうしてほしいという親の望みはあるけど、押しつけたくはないという理想。しかし、実際は押しつけていると、ときどき思う現実。

現実は思いどおりにならないことも多く、このママのように「結果的に親の理想や望みを押しつけてしまっている」こともあるかもしれません。

しかし、できるかぎり子どもの人格や意思を尊重したいものですね。

理想どおりにいかない子育てに奮闘するママたちのリアルが浮き彫りに

回答数、回答内容の熱量ともに高かった今回のアンケート結果。

筆者にとってはどれも深く共感する内容ばかりでしたが、みなさんはいかがでしたでしょうか。

まだまだ尽きないママたちの「子育ての理想と現実」トークは、後編に続きます。

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