「名もなき育児」パパに理解してほしいママは9割 驚愕の無責任発言に不満爆発

パパ「そこまでやらなくてもいいよ」なんて簡単に言わないで! 「名もなき育児」#3

コクリコラボ

パパが「名もなき育児」の存在を認識していなかったり、認識していても行動に結びついていなかったりするというのは、どのような状況なのでしょうか。「名もなき育児」についてパパにモヤモヤ、イライラしたエピソードを聞いてみました。

・長期休みなどで子どもとずっと過ごすことが、ストレスが溜まることだと理解してもらえない(パパは短時間~1日しか子どもと一対一で過ごすことがないので)。

夏休みを始めとする長期休みが、ママにとって「恐怖」であることは以前のコクリコラボでもお伝えしたとおり。ママ同士では「あるある!」とわかりあえることですが、パパにとっては「何がストレスなの?」と思われる状況はきついですね。

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ママは爆発寸前! 理解されない「名もなき育児」

・子どもが0~3歳くらいまでは、夕方の泣き方がひどく、鬱になるかと思うほどでした。夫にそのことを話すと、「仕事のほうがしんどい。育児なんて別になんともない」と言われた。

もっとも手のかかる年齢の3年間、夕方やることの多い時間帯にひどく泣かれてしまえば、精神的に追い込まれるのは当然です。育児と仕事を比較して、このような驚きの発言ができるのは、「名もなき育児」をまったく理解していないのでしょう。

・夫はそこまで私がやっていると知らないし、当たり前と思っているが、結構負担が大きい。「そこまでやらなくていいよ」と言われても、手を抜くとあとで大打撃が来るので手が抜けない。たとえば、風呂あがりの保湿が面倒ならやめてもいいといわれる→やめる→湿疹がひどくなる→無視する→もっと湿疹がひどくなり、結局何週間も通院が必要になる、など。

一見するとやさしい言葉である「そこまでやらなくていいよ」というパパの言葉。悪気はないのかもしれませんが、「名もなき育児」の必要性を理解していないから言える言葉なんですよね。お風呂あがりに関するパパの無理解エピソードをもうひとつ。

・子どもが2歳4ヵ月と0歳4ヵ月のころ、2人育児が始まって数ヵ月経ち、日々のルーティンをこなすだけでも手いっぱいでした。皮膚科に通っていて、処方薬をお風呂あがりに毎日塗ってあげていましたが、肌荒れしている子どもの足をみて夫が一言。「1日1回じゃだめだよ。何回か塗ってあげないと」と。それができるのが理想です、わかってます。でも、お風呂あがりに1回塗るのが今は精いっぱい。薬を塗るなんて1分程度、でも塗った後のベタつく手を洗うのに少し時間が取られ、まぁそれでも3分程度では完了するかもしれません。でもほかにもやることはてんこ盛り。そんなに簡単に思うなら、あなたが朝仕事に行く前に1回は塗ってあげるとかすれば? と思いました。

まだ産後間もない時期の2年差育児中にそんな発言をするなんて驚きです。ルーティンをこなしながら、「薬を塗る」というイレギュラーのタスクが加わることの大変さをまったくわかっていません。

・子どものテンションを維持させるのも、集中させるのも妻のタスクで、夫はただ遊び相手でいいという流れは非常にイライラさせるものがある。

・名もなき育児の積み重ねで完全にお膳立てした状態なのに、夫が育児をしたら「イクメン」と呼ばれるのにはモヤモヤする。


パパが「名もなき育児」を理解しておらず、さらにママの努力で成り立った土俵の上で「育児している」感を出されれば、イライラは募る一方です。

・子どもたちがごはんを食べているときに平気でトイレに行く。夫がリビングにいるから私は別の部屋で用事をしているのに、結局私が戻らないといけない。万が一喉に詰まったら一刻を争うため、私なら行かない。また3歳にもなると、もうお風呂で溺れることはないと思っているなど、全体的に危機感が薄いことにモヤモヤする。私は日々、安全確保に神経を使っていて、感覚の違いに私だけが大変な思いをしている気持ちになる。

第1回の記事でもご紹介したとおり、子どもの安全管理に関する「名もなき育児」も多数あります。しかもずっと気が抜けないタスクなので、もっとも身近にいるパパにわかってもらえないと孤独感を感じてしまいます。

・たまに早く帰ってくると「玄関が汚い」と言い放つ。そこには、水筒を取り出す、洗濯ものを取り出す、バッグを明日使えるようにしまう、砂を掃除する、なんだかわからない工作たちを捨てるか、捨てるために隠すかを子どもにばれないように行う……という無数の名もなき育児がつまっています。だから私はたまにそれをそのままにしてパパを待つことがあります。こんなにやるとやらないでギャップがあるんだよ、とわかってほしくて。でも「汚い」と大股でまたがれて終わりです。

いつもきれいな玄関になっているのは、ママの無数の「名もなき育児」のおかげだということを理解していないパパの発言です。「名もなき育児」の存在に気づいてもらうには、そのままにする以外の方法が必要そうです。

「名もなき育児」について、パパへのモヤモヤやイライラを聞いてみました。ご紹介したママの声をご覧いただいてお分かりかもしれませんが、今回の調査のどの設問よりも、長文の回答が多かったのが印象的でした。

いかがでしたでしょうか。子育て中のママなら「名もなき育児」について、パパへはどんなモヤモヤ、イライラを感じていますか?

「名もなき育児」シリーズの最終回(第4回)は、ママの抱えるモヤモヤをどのように乗り越えていけばいいのかを特集します。

コクリコラボの「名もなき育児」シリーズは全4回。
第1回
第2回
第4回
※公開日までリンク無効

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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