子どもと親の仕事 小学生にママ・パパの仕事はどう映っているか大公開!

小学生の目にママ・パパの仕事はどう映っているのか? リアルを公開!

コクリコラボ

コクリコラボでは2021年秋にマネー教育についての調査を実施しました。そこでは「現金を知らない子どもたち」のように現代っ子ならではのマネー教育の難しさが浮き彫りになりました。

同時にこの調査で見えてきたのが「お金」と「働く」との関係。
本記事では子どもたちが親の「働く」をどう見ているのか、その本音にせまります。

「小学生に聞いてみた!おうちの人の働いている姿ってどう思う?」アンケート
「ママが仕事をすることに関する」アンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2021年10月29日〜11月4日
インターネット上で実施。有効回答数は83件、小学生対象の回答は有効回答数は43件
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

8割の子どもが「おうちのひとのしごと」について「知っている」と回答

小学生以上の子どもたちに「おうちの人の仕事についてどのくらい知っているか」を聞いたところ、「よく知っている/すこし知っている」が75%以上という結果になりました。

「小学生に聞いてみた!おうちの人の働いている姿ってどう思う?」アンケートより

一方、親向けのアンケートで「子どもは親の仕事についてどのくらい知っていると思うか」を聞いてみたところ、「よく知っていると思う/すこし知っている状態だと思う」が約75%という結果に!
親と子の認識にギャップはありませんでした。ママやパパが自分の子どものことをよ~く分かっていることの証でしょうか。

「小学生に聞いてみた!おうちの人の働いている姿ってどう思う?」アンケートより

「おうちのひとのしごと」について知っていること、全部聞いちゃいました!

ただ、子どもが「パパやママのしごとについて知っているよ! 」と言っても、はたしてどこまで理解しているのか……。親としては気になりますよね。
そこでコクリコラボは子どもたちに「おうちのひとのしごとについて知っていること」を、自由記述式で聞いてみました。

・父はトラック運転手、母は自宅にて事務のお仕事を行っています(小6)
・お父さんは警察官で平和を守っています。 お母さんは文章を書いています(小5)


こちらは「少し知っている」と謙虚な回答でしたが、とても具体的に理解しているように見えます。
高学年になると、学校の宿題で親の仕事について調べたことがあるという回答もあったので、そういう経験が生きているのかもしれません。

・看板、服のプリント(小3)
・お母さんについて:お金関係の仕事をしている、家でもいくつか仕事をしている。 お父さんについて:乳製品に関わる仕事をしている、出張が多い(小3)
・びょうきでくるしいひとにでんわをしてだいじょうぶかきいている(小1)


よく理解している子は、高学年に限らず低学年にもいました。1、2年生では「パソコン」「でんわ」のような回答が比較的多く、在宅勤務で親の姿は見ているものの内容までは把握していない様子。

そんな中で、具体的な内容までよく理解している低学年のお子さんの事情を探ってみると、自営業で自宅の隣に店舗があったり、在宅で働いている様子をよく見ていたり、仕事について聞かれたことに親が答えたりしていることが分かりました。

・お母さん:洗濯、掃除、朝ご飯、昼ご飯、夕ご飯。お父さん:働いている場所(小2)

ママの日々の家事を「お仕事」として回答してくれました。夏休みやコロナ禍でのステイホーム中に朝、昼、夜の1日3回の食事づくりを近くで見ていたのかもしれませんね。
逆にパパの「働いている場所」という回答は直接見ていないため、「通勤先のどこかで仕事をしているらしい」という認識なのかもしれません。

・パパは部長で単身赴任で頑張ってる。 たくさん部下がいる。 ママはデザイナーでいつもパソコンで作ってる。 時々ママが作ったポスターを見かけると、みんなに教えたくなる(小2)

小2とは思えないほどパパやママのお仕事をよく知っているこちらのお子さん。保護者の方は「知っている」と思った理由を「子どもの前で仕事の話を日常的にし、その内容の質問をしてきたりするので」と回答しています。「みんなに教えたくなる」と親の仕事を誇りに思っている姿が素敵ですね。

パパ・ママの仕事についてのコミュニケーションは家庭によってさまざま

子どもたちが親の仕事について、いろいろな理解をしていることが分かりました。
次に子どもたちに「おうちの人の職場(しょくば・オフィス)に関係するもので見たこと・ものはどれですか? 」と聞いたアンケートの結果をご紹介します。

「小学生に聞いてみた!おうちの人の働いている姿ってどう思う?」アンケート

コロナ禍の影響か、在宅ワークで働いている姿を見たことがあるという子どもが4割近くにのぼりました。ただ親の仕事について具体的に書いていたお子さんの親は、必ずしも在宅ワークばかりではありませんでした。

実は、子育て中のママたちによる座談会で詳しく話を聞いて見えてきたのが「親の仕事についての家庭内でのコミュニケーション」というテーマです。
座談会では子どもに親が自分の仕事についてどんなふうに話すのかは、家庭によって大きな違いがあることが分かり驚きました。

家庭でも親の仕事についてよく話すというKさんは、

・朝、子どもを学校に送るときに、親が今日どんな仕事をするのかを話している。子どもも今日学校でどんなイベントがあるのかを話してくれる。パパの出勤時間も重なれば、みんなで一緒に話している。

とのこと。一方でほとんど話さないというHさんは、

・パパが仕事を家に持ち込まないと決めているタイプ。前職が一緒だったママもざっくり内容はわかるものの、今やっているプロジェクトなど細かいことは何も知らない。

とのことで、「仕事内容が見えないまま忙しそうな様子だけを見ているせいか、子どもも『パパと同じ仕事はしたくない』と言っている」とちょっぴり切ないエピソードを話してくださいました。

親も「今日お仕事で思ったこと」を気軽に話してみては?

もちろん仕事によっては守秘義務があったり、家庭に仕事を持ち込みたくないという考えの方もいるでしょう。そういう事情がない場合には、「親だから」とか「子どもに言ってもまだ理解できないだろうから」と最初に肩肘を張って考えるよりも、日々のコミュニケーションの中で「ママ今日お仕事でこんなことがあったんだ」「パパは仕事のこんなところが楽しいんだ」とポロっと漏らしてみる瞬間があってもいいのかもしれません。

そこから生まれるコミュニケーションから、子どもは親の仕事についての理解や自分自身の将来について、さらに深めていくのではないでしょうか。

こくりこらぼ

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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