学習塾はいつから? 子どものならいごとと塾のバランスの鍵とは 

コロナ禍ならではのお悩みも公開

コクリコラボ

子どもが小さいころから続けてきたならいごと。

コクリコラボではさまざまな理由から「やめどき」で悩むということをご紹介しましたが、中には「やむを得ずやめなければならなかった」という声も。その代表的な例が「学習塾に通い始めるタイミングだったから」でした。

今回コクリコラボでは、ならいごとと学習塾とのバランスをテーマに、ママたちからリアルな声を聞いてみました。

「子どものならいごと」についてのアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2021年12月24日〜2022年1月7日
インターネット上で実施。有効回答数は104件
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

いつから? 目的は? 学習塾の実態

学習塾に通い始める時期について聞いたアンケート結果がこちらです。

通い始めるタイミングは小3と小4でどちらも約3割以上。小学校中学年から通い始める子が全体の約7割を占めているという結果になりました。

「子どものならいごと」についてのアンケートより
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また学習塾に通わせている目的としては、「中学受験のため」がトップです。確かに学習塾の中学受験対策コースは早いものだと小3、小4から対象になる印象がありますので、納得の結果ですね。

ちなみに筆者の地元では中学受験は主流ではないため学習塾に行っている子は少なく、今回の調査でも地域差はあるかもしれません。

「子どものならいごと」についてのアンケートより

塾とならいごととのバランスはどうしている?

ところで学習塾に通い始めて問題となるのが「ならいごと」とのバランス問題。

小学校では学年が上がるにつれて授業時間が増えたり、クラブ活動や委員会活動が加わったりして、帰宅時間も遅くなりますよね。結果として、プライベートで使える時間が限られてしまい、学習塾を優先するということも。

ママたちは塾とならいごととのバランスについて、どのようなことに気を付けているのでしょうか。アンケートでの声をご紹介します。

・宿題が多いので、他の習い事は最小限になります

・習い事で放課後が埋まってしまう時、本人の希望を聞き取捨選択していく

・家庭学習の時間を確保しつつ、習い事を減らしています。6年生でもゼロにはしない予定。気分転換のため一つは続けます


本人の希望を聞いたり、気分転換を兼ねてならいごとを一つは続けたり、と子どものモチベーション維持も含めてうまく考えている様子がわかります。また驚いたのが、ならいごとの静と動のバランスを考えてるママがとても多いということ。

・スポーツをして体力維持

・運動と学習系で平等にしています

・体力作りのためスイミングは続けさせる方向です。子どもの好きな教養の習い事をあと一つ選択させて、続けさせたいと思っています

・勉強とスポーツのバランスは取るようにしています


お勉強系として学習塾に行くのであれば、運動系のならいごとを残して、体を動かす機会をうまく作り、体力づくりをも兼ねる……。さすがの一言です。

コロナ禍ならではの特徴も

今回の座談会やアンケートでは、コロナ禍ならではの特徴も明らかになりました。

「現在通っている(利用している)塾の種類を教えてください」というアンケートでは、「進学塾(学習塾)」と回答した方よりも、「通信教育」と回答した方が2倍近くいたという結果になりました。

また通信教育以外の形式の塾に通わせているママからは、「コロナの影響でリモート授業になってしまった」という声も。

そんな中、座談会ではこんな悩みを明かしてくれたママがいました。

・コロナ禍で塾がオンライン授業になったが、参加している生徒全員の顔も画面に映し出されている状態。娘は画面で顔を見られているような気持ちになってしまい、結局塾をやめてしまった。そしてそのまま受験時期に突入してしまった。

確かに対面授業であれば、生徒は先生の方を向いているわけですから、生徒同士が顔を見せた状態で授業がすすむ状況はほぼあり得ませんよね。

小学校高学年や中学生など、多感な時期にはつらい子もいるでしょう。コロナさえなければ……と胸の痛くなるエピソードでした。

ならいごとは受験勉強の邪魔者ではない? うまく続ける道をさぐる家庭も

今回の調査では、中学受験対策として学習塾に行かせているママたちが、ならいごととのバランスに気を付けている実態が見えました。また実際に中学受験を経験したママからは、こんなエピソードが寄せられました。

・塾からならいごとをゼロにするように言われたけれど、ピアノだけは少しずつでも続けられるよう朝の10分オンラインで続けている

・「サッカーの強い学校に行きたい」という子ども自身のモチベーションになっているので、ならいごとと勉強を両立できる塾を選んだ

・週1回から月1回と頻度を減らしたものの続けるつもり。大好きなピアノが本人の息抜きになっている

ならいごとは決して受験勉強の邪魔者ではないことがうかがえます。

受験対策ですべてのならいごとをやめてしまうよりも、運動系のならいごとや気分転換になりそうなならいごとを残した方が子どもの心や体にとってよい効果があると考えるママが多いのかもしれませんね。

短時間のオンラインレッスンを取り入れたり、回数を減らしたり、両立に理解のある塾を選んだり……。

ならいごとと塾とのバランスで悩む場面があったら、ぜひ上記のような先輩ママの工夫も参考にしながらお子さんと話しあっていただければと思います。

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コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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