驚愕の実例 幼稚園・保育園の「謎ルール」 約半数の先輩ママたちが「ある」と回答

お弁当はおにぎり不可、5ミリ刻みの上履き禁止など 理由もご紹介

コクリコラボ

写真:アフロ
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最近報道などで話題にあがることの多い、中学校や高校の「ブラック校則」。一般社会から見れば明らかにおかしい校則や生徒心得、学校独自ルールなどの総称ですが、幼稚園や保育園、小学校にもこのような謎のルールがあります。

今回コクリコラボでは園や小学校での「謎ルール」を調査し、2回にわけてお届けします。第1回は園の謎ルールです。

コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年2月6日~2月19日インターネット上で実施。有効回答数は134件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
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謎ルールがあると感じたママは約半数

コクリコラボアンケート

園や小学校に通わせた経験のあるママに「園や学校に入って、納得できなかったり理由がわからなかったりする『謎ルール』はありますか?」と聞いてみた結果、「ある」と「ない」がほぼ半数ずつという結果でした。

驚愕! 園の謎ルール

幼稚園や保育園では、具体的にどのような「謎ルール」があるのでしょうか。ママたちに実態を聞いてみました。

◆生活上の謎ルール

・手作り信仰がある。ランチョンマットとか巾着は市販品がダメなど。手作りにすることで子どもが大事に使うだろうというのが理由。

共働きで忙しい家庭が多い令和の時代に、市販品がダメとは驚きです。手作り品でも市販品でも、分けへだてなくものを大事に使う子どもに育ってもらいたいですよね。

・支払い関係が銀行支払いとかでなく、現金を子どもに預けて渡すスタイル。

園バスや保護者による送りなど、そばに大人がついているとはいえ、園児に現金を預けるのが不安な気持ちはわかります。

◆給食やお弁当の謎ルール

・お弁当のごはんは白米で平盛り(おにぎり不可)。お箸のみOK(補助箸やスプーン、フォーク不可)。

おにぎり不可の謎ルール。こちらを教えてくれたママによると「お箸の使いかたやかきこまない食べかたを身につけるために生まれたルール」なのだそうです。

・先生によって「海苔はパラパラしてはダメ、巻いて食べろ」「パンはちぎって食べない」「納豆はごはんにかけない」など給食に厳しいルールがあるらしい。

「先生によって」という点がやっかいですね。園全体のルールではない点がモヤモヤします。

◆服装に関する謎ルール

・真冬でもジャンパーを着せて登園してはいけない。真冬でも下着は半袖。

・冬はアウターを着させない。バスなら乗り込むときに脱がせ、直接登園なら園に入る前に脱がせます。1月でも近所を散歩するのに、アウターなしで制服だけです。理由は、冬は薄着のほうが健康にいいからだそうです。


ブラック校則でもよく耳にする「なぜか子どもを寒い環境に置く系」のルールも多く寄せられました。

・室内履きでも運動靴でも靴下禁止(土踏まず形成など健康のため?)。でも冬はときどき山登りの日があって、そのときだけは履くので着替え袋に入れていく(さすがに足の保護と寒さ対策のため?)。

はだし保育なら理解できますが、靴を履くときに靴下を履かないという謎ルール。山登り以外の日でも靴ずれ、そして臭いが不安です。

・上履きは、0.5cm刻みのものを選んではいけないという謎すぎるルールがあります。理由を聞くと「子どもの足はすぐ大きくなるから」と、回答も謎すぎました(笑)。

理由を聞いても1ミリも納得できず、むしろ謎が深まるばかりの謎ルールです。

◆持ちものに関する謎ルール

・園バッグは手で持つ。荷物が多い日でも肩かけ禁止で、背が低い子はバッグの底を引きずって歩いていた。理由は不明だが、卒園後リュックタイプになったそう。

まだ歩きが安定しない園児に手持ちバッグは安全性からも疑問符がつきます。卒園後、謎ルールが改善されたことは喜ばしいのではないでしょうか。

・「子ども同士の手紙交換の禁止」。プレゼントやバレンタインチョコはお金もかかるしキリもないのでわかりますが……。過去になにかトラブルがあったのでしょうか。「こんな事例がありました」という説明があったらすんなりと納得できたかも。

手紙交換に関するトラブルは確かによく聞きます。ただ一律に禁止にしてしまうのも乱暴な気がします。手紙を巡る謎ルールはほかにも。

・子ども同士の手紙のやりとりは、古紙の裏紙のみ使用。背景は、レターセットのやりとりは家計の負担になるという保護者からの申し出があったから。

理由は理解できますが、このルール以外にも方法はあったのではと思ってしまいます。

◆コロナ禍がもたらした謎ルール

・コロナ後から園での歯磨きがなくなり、今も結局ないままなこと。

以前コクリコラボでも調査しましたが、アフターコロナ後も変化したルールがなし崩し的にそのまま続いている園は少なくないようです。

参考記事:コクリコラボ
【アフターコロナ】「思い出がない」「マスクが外せない」 幼稚園・保育園&小学校の深刻な影響をママたちが報告

・コロナ禍のとき「3歳以上はマスクをつけてください」と言われました。3歳の子が適切にマスクを使用できるとはどうしても思えず(略)マイナス面が多いと感じ、納得いきませんでした。

低年齢のマスク使用については慎重に判断すべき問題でしょう。「ルール」にされてしまうとモヤモヤしますよね。

くすっと笑える園の謎ルールをご紹介

さまざまな「謎ルール」のなかから、くすっと笑えるものをピックアップしてみました。「謎すぎる!」とイライラした方は、ここで少しお口直しをどうぞ。

・遠足では、保護者は離れたところからついていかないといけない。ただし、見つかると保護者に抱っこをせがんだり、べったりになって遠足どころじゃなくなるから、子どもたちに見つかってはいけない。理由は保護者も一緒に体験してほしいから。

保護者の立場からは地獄のルールですが、必死に隠れて遠足を見守るママやパパを想像すると思わず笑ってしまいます。子どもに見つからないよう離れてついていくのが、はたして「一緒に体験」となるのか……。これまた謎は深まるばかりです。

・「幼稚園の室内履きは無地の白いもの」というルールがある。でもそうすると全員同じ靴を履くので、結局区別がつくように、落書きしたりマークをつけたりしてみんなカラフルな上履きになっていく。だったら無地の白というルールをやめればいいと思うが、暗黙のルールなのか毎回新しい絵を描いている。

「謎ルール」が園生活の実態に沿っていないことによって、「新しい慣習」や「暗黙のルール」ができてしまうという矛盾……。無地の白い上履きルールの幼稚園で、みんながオリジナルのカラフル上履きを履いているのがおもしろいですね。

まとめ

園の「謎ルール」についてご紹介しました。次回のテーマは小学校の「謎ルール」。「謎ルール」を変えようと実際に動いたママの経験も聞きましたので、お楽しみに。

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