「子どもの自立心」を養いたいと8割のパパママが回答 抱えるジレンマ・価値観の違いを徹底調査

コクリコラボ

子どもの自立心を育てるためにパパママが実践していること

具体的にどのような声掛けや実践を心掛けているのか、聞いてみました。

やることを先にいわず、「次は何をするんだっけ?」と本人に考えさせる。

あれして、これして、と指示を出すといわれなきゃできない子になるかなと思い、なるべく指示出ししないよう気をつけている。しかし我慢できずに指示出しし、怒ってしまうので毎朝反省。

指示をせず、子ども自身に考えさせるような声掛けをしているママが多くいました。それでも、朝の忙しい時間帯は指示してしまうのがママの現実……深く共感します。

必ず理由を聞く。あなたはどうしたいかを聞く。

理由を聞いたり、どうしたいか聞いたり、まずは子どもの考えを尊重することが自立心を育む一歩だと考えているママが多かったです。

「何事もまず自分でやる」ということを覚えてもらいたく、一度見本を見せたら、次からは全部自分でやってもらうようにしています。

「やってごらん」といってやりたがらないときは、「ママと一緒にやってみよ!」と促しています。

最初から子に丸投げするのではなく、小さいうちはママが見本を見せたり、一緒にやったりすることが自立の第一歩になりますね。

自立できるようにするのが、子育ての最終目的だとおもっているので、やりたいと思うことをやってみること。失敗は全然オッケー! だという雰囲気をつくる。

このように「失敗をネガティブにとらえない」ように声掛けをしているママも多く見られました。

次男がトイトレで失敗しても「いまトイレに行こうと思ったんだよね! 行こうと思ったのがすごい! あと少しだったね」と声をかける。「ママは昔こんなことできなかったのに、○○くんはもうできるの!? すごい!」など自分の失敗談なども交えて大袈裟に褒める。

ママの失敗談も交えての褒めかた、とても参考になります。

パートナーとの価値観の違いを感じる瞬間

コクリコラボアンケート
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今回の調査ではさらに、ママを対象として「子どもの自立やおてつだいに関して、夫やパートナーと価値観が違うと感じた経験はありますか?」というアンケートもとりました。結果は、「ある」が35.6%、「どちらともいえない」が32.7%、「ない」が31.7%となっており、ほとんど同じ割合という回答でした。

「価値観が違う」と感じた具体的なシーンを聞いてみると、次のような回答が寄せられました。

夫はいくつになっても子どもがかわいいいようで、深く考えずになんでも手助けしてしまいます。10歳の長男にお茶をついであげていたときは、さすがに「自分でやらせてね」といいました。

多く寄せられたのが、甘やかしがちなパパへの不満。子どもの自立を考えてのママの日ごろの苦労が水の泡になり、イライラしてしまいます。一方で

夫は子どもに対して、ご飯のときの声かけなど命令口調で奴隷のように指示してる感じがする。

といったパパに対する不満も寄せられました。「頭ごなしに怒る」「トップダウン」といったキーワードも多く見られ、子どもに寄り添って自立を促したいママは違和感を覚えるようです。

お手伝いに対しての報酬(お金)制度について対立しました。

こちらは「おてつだい」の調査でも話題にのぼった報酬問題。報酬を渡すことのメリット・デメリットで悩む声が多く聞かれました。

「おてつだいをするとおこづかいがもらえる」「家族なんだからおてつだいをすることは助け合い」。この2つが話し合ってもまったく一致しないので、最近は放置しています。「ママだとやらない」「パパはお金くれるからやる」とは絶対に言わせません。家族でもそれぞれ価値観が違うこともある、というニュアンスをくみ取ってくれたらいいな、と自分勝手に考えています。

こちらのご家庭は報酬問題についての価値観が夫婦で平行線のよう。それぞれの価値観を尊重することに落ち着いているという事例を教えてくれました。

こっちは時間に追われて家事をしているのに、旦那さんは「やらせてあげたらいいじゃん」と吞気なことをいう。

簡単にいわないで! と、思わず深く頷いてしまったこちらの意見。ただ一方で、子どもが自立心を持ち、自発的に行動できるようになるまでは長い時間がかかります。夫婦の価値観が違うと、そのときは共感してもらえずイラッとしてしまうかもしれません。

しかし、子どもの自立にとっては、違う視点を持っている大人が家庭内にいることは逆にいいことなのかもしれないと感じました。

自立までは長い道のり 先輩の体験談も参考に

一朝一夕では育たない子どもの自立心。長い目で向き合っていきたいものです。  写真:アフロ

今回の調査では、8割以上のパパママが、子どもに自立心を持ってほしいと思い、意識して子育てをしていることが明らかになりました。時間管理、身の回りの自立(おてつだい)、自主的な学習など、分野は多岐にわたり、また悩みや対応策もそれぞれ異なります。読者のみなさんには、子どもの自立心を育むためにしている工夫はありますか?

コクリコラボでは、子どもの自立についてさまざまな視点から実態調査、ママの本音や役に立つハックをご紹介しています。

朝の支度や宿題へのとりかかり、ゲーム時間など「時間管理のモヤモヤ」はこちらの記事をご覧ください。

自立の最初の一歩「おてつだい」についての記事はこちら。なかには1歳からおてつだいさせているママもいるようです。

小中学生のパパママ必見! 勉強の自立に向けて先輩ママがやってきたこと、自主学習のサポートなど、ぜひ参考にしてください。

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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