【小学校受験】「国立・私立・公立」小学校によってこんなに違う!家庭学習の関わり方

大人気民間学童の主宰者が教える「小学校」の知られざる相違点

民間学童「こどもクリエ塾」代表:遠藤 奈央子

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子どもの小学校受験を考えるときに、「公立・私立・国立では、宿題や自主学習など、家庭での学習の進め方や関わり方に違いはあるのだろうか」と悩む保護者はたくさんいます。
もちろん受験をする際にそのあたりは比較検討しておくべきですが、意外にも、よく調べずに入学し、「こんなはずではなかった…」と後悔する家庭も多いのです。

学校選びは、子どもの学力の問題だけではなく、合格後の生活がどうなるのか、それがわが家の方針や生活スタイルと合うものなのかもよく考えて進めていく必要があります。

大人気の民間学童「こどもクリエ塾」代表として、小学校就学前後の放課後問題や家庭学習の進め方を詳しく紹介した著書『「自分でできる子」に育つ放課後時間の過ごし方』を刊行している遠藤奈央子(えんどう・なおこ)さんに、小学校受験を考える際に知っておくべき、家庭学習の違いについて教えてもらいました。

遠藤奈央子さん 民間学童「こどもクリエ塾」代表

■遠藤奈央子さん プロフィール 民間学童「こどもクリエ塾」代表。株式会社ビジョンゲート代表取締役。非営利型一般社団法人学童ナビ研究所理事長。一般社団法人民間学童保育協会 設立代表理事。

リクルートにて人材採用と教育を提案する法人営業を担当後、2007年よりIBMビジネスコンサルティングサービス(現IBM)で戦略コンサルタントに従事したのち、2011年4月民間学童保育「こどもクリエ塾(ビル・ゲイツ氏財団エドビジョン型プロジェクト・ベース学習を導入)」設立。現在、表参道・白金台・茗荷谷・四谷・日本橋で5校を運営し、開校12年にしてすべてキャンセル待ちが続いている。さらにタイ・バンコクに日本人といろいろな国の人たちを対象としたKidsClieを開校。日々現場で子どもと共に学びあう、教育者としての顔を持つ事業家。直接指導した子どもは延べ1800人を超える。社会福祉士の資格も有する。

著書に『「民間学童」のつくり方・運営の仕方』(日本実業出版社)『「自分でできる子」に育つ 放課後時間の過ごし方』(講談社)がある。

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宿題さえまったく違う!家庭学習の関わり方

小学校によって、家庭学習や宿題の内容・量・そして指導方針はまったく違います。また、同じ小学校に通っていても担任の先生によって違うこともあります。

どの学校に通うことになったとしても、小学校1年生の場合は、まずは「学校から求められることを第一優先で取り組むこと」が必須です。ここでは学校ごとに、よくあるタイプとその対応法を紹介します。

国立小学校の場合──教育研究の学校

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