子どもの「自主学習」 つまずいたときのサポートや親の関わり方は? 現役小学校教師がくわしく解説

【後編】 ~つまずいたときと親のサポート編~

桐朋学園 桐朋小学校教諭:伊垣 尚人

桐朋学園桐朋小学校・伊垣尚人先生。
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桐朋学園桐朋小学校・伊垣尚人先生に教えてもらう「自主学習」の取り組み方。

後編では、うまく進められない子へのアドバイスや、親の見守り方、また実際にどんなテーマで子どもたちがノートをまとめているのかを教えてもらいました。

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つまずいた子には友達からのアドバイスを

──「好きなことをまとめて」と言われてもうまく進められない子もいると思います。つまずいている子に対しては、伊垣先生から何かアドバイスをすることはありますか?

伊垣尚人先生(以下、伊垣先生):自主学習ノートのサンプルは教室に置いてあるので僕から具体的なアドバイスをすることはありません。

ただ前編でもお話ししたとおり、自学は孤独な取り組みになりがちで、モチベーションを維持するのが難しい。慣れるまでは特に、周りとの関わりやコミュニケーションが大事になってきます。

ですので、クラスの友達がやっていることを共有する時間も大切にするようにしています。

友達とお互いにノートを見合ったりすることで「こんなふうにやればいいのか」とわかったり、モチベーションが上がったりしていますね。

僕が声をかけるより、友達にアドバイスをもらうほうが上手くいくことも多いんですよ。得意な子にお師匠さんになってもらうこともよくあります。

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