偏差値35の高3春〜二浪 現役東大生・「ドラゴン桜2」監修者が伝授する「スマホ学習術」
子育て中の家庭が知っておきたい「スマホ利用のリスクとメリット」 #3 ~現役東大生・西岡壱誠さんに聞く、スマホ学習法のメリット~
2024.12.14
カルペ・ディエム代表:西岡 壱誠
子育て中の家庭が知っておきたい、子どものスマホ利用のリスクとメリット。1・2回目では、東北大学助教・榊󠄀浩平先生に、スマホの利用時間が長いほど、成績が下がるという研究結果について解説していただきました。
対して、東大合格を目指す受験漫画『ドラゴン桜2』の監修者であり、現役東大生の西岡壱誠さんは、「スマホを上手に使うことで、やる気がある子はさらに伸び、やる気がない子は勉強へのハードルを下げることができる」と言います。
そこで今回は、西岡さんにスマホを勉強に使うメリットと親の見守り方についてお聞きしました。
(全4回の3回目。1回目・2回目〔榊先生解説編〕を読む。4回目〔西岡さん解説編〕を読む。公開してからリンク有効)
西岡壱誠(にしおか・いっせい)
1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すものの、2年連続で不合格に。二浪中に開発した独自の勉強術を駆使して東大合格を果たす。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行っている。日曜劇場「ドラゴン桜」の監修や漫画「ドラゴン桜2」の編集も担当。著書はシリーズ45万部となる『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大算数』(いずれも東洋経済新報社)ほか多数。
高校3年の春の偏差値は35
──西岡さんは著書『東大式スマホ勉強術』の中で、「スマホを勉強に活用することで東大に合格することができた」と書かれていますが、これはどういうことでしょうか?
西岡壱誠さん(以下、西岡さん):僕も初めからスマホを有効活用できていたわけではありません。高校時代はゲーム三昧。勉強を全くしなかったため、高校3年の春の時点で偏差値は35でした。これではまずいと一念発起して、スマホを完全に封印。東大合格を目指して勉強に励みましたが、成績は全く上がらず、2年連続不合格となってしまいました。
そんなとき、同じく東大を目指していた友人が教えてくれたのが、スマホアプリを使った勉強でした。