・空想だから、いまは買えなくなってしまった本もときどき登場します。(図書館や古本やさん、おじいちゃん、おばあちゃんの家でさがしてみてね)
・空想だから、二人のほんとうのお気に入りだけを置いてあります。
・空想だから、いつでもオープンしています。
さちこ「クリスマスを待つわくわくする時が、一年中で一番好きです。
子どもの頃、父が花屋さんで生のもみの木を買ってきて、家族で白い綿やモールの小さなサンタを飾りました。緑と赤と白でキラキラした小さなツリーは家の中を幸せな気分にしてくれました。
姉と日曜日に教会に行き、おごそかな空気の中で聴く讃美歌が天使の声のように聴こえてきたのを思い出します」
たのしいツリーがいっぱい! 眺めるだけでクリスマス気分に
さちこ「ツリーをみんなで飾っている時が楽しいですよね。
森の動物たちや、小さな虫や花も海の魚も貝も、みんなそれぞれ工夫を凝らしてすばらしいツリーを作ります。
りすはみんなで集めた沢山の木の実で大きなツリーを飾ります。氷の国のペンギンは遊園地みたいなツリーを作って遊びます。
吸い込まれるように見入ったのは、深海の美しいツリーです。お菓子のツリーは美味しそう。
鳥たちが作ったベルのツリーからはクリスマスソングが聴こえてくるようです」
お部屋のキラキラ飾りは誰がお手伝いしてくれたのかな? 猫はまるで大家族のお母さんのような働きぶりです。サンタさんからみんなのプレゼントが素敵!です」
--飾りつけがお好きなさちこさんらしいセレクトですね!
さちこ「ラストはクリスマスの朝、サンタさんからのプレゼントの箱を見つけます」
主人公の男の子は、ツリーのてっぺんから落ちてしまった星を元に戻してあげようとするクルミ割り人形に出会います。お店の可愛い品物たちがみんなでつながって、魔法のはしごを作ります。
心温まるクリスマスファンタジーです。ヨーロッパの香り漂う色彩が素敵です」
クリスマス気分を盛りあげる簡単工作
さちこ「色紙といらなくなったクリアファイルで作れるので、やってみてくださいね」
紙で簡単に作れるクリスマス飾り
色画用紙(色紙でも可)で靴下、猫、猫の服、看板などを好きな色で作りましょう。
ホワイトペンで字や模様を描いてね。
筒状にしたクリアファイルに両面テープなどで付けて、できあがり。
さちこ「幼稚園に勤めていた頃は毎日笑って毎日感動してました。
今でも覚えているのは、『ちびくろさんぼ』の劇遊びをした時、虎の役の男の子が顔中に力をいっぱい入れて全身で虎になって(指先の爪まで)『食べちゃうぞー! ガオー』と本当に虎のようで、私は感動のあまり涙があふれました。
子どもはすべての一瞬一瞬に一所懸命です。頭が下がります」
さちこさん、なにかメッセージのこしておいてください。
くみこさん、教えて!
冬の季節の中で好きな瞬間(景色でも)を教えてください。
さちこより
おたのしみに!
沢田 幸子
幼稚園教諭、書店勤務を経て、出版社に勤める。書店の児童書コーナーを飾りつけを20年間続け、全国をまわる。 フリーになった後、カフェや小さな書店、ショッピングモールなどで絵本のイベントや作家と音楽のコラボなどの企画を続けながら、学校の図書館を楽しいスペースに変身させるため、司書や司書ボランティアに向けて、身近にある材料でディスプレイするワークショップを続けている。 猫が好き。著者に『猫を愛する人のための猫絵本ガイド』(講談社)などがある。
幼稚園教諭、書店勤務を経て、出版社に勤める。書店の児童書コーナーを飾りつけを20年間続け、全国をまわる。 フリーになった後、カフェや小さな書店、ショッピングモールなどで絵本のイベントや作家と音楽のコラボなどの企画を続けながら、学校の図書館を楽しいスペースに変身させるため、司書や司書ボランティアに向けて、身近にある材料でディスプレイするワークショップを続けている。 猫が好き。著者に『猫を愛する人のための猫絵本ガイド』(講談社)などがある。