子どもの「好き」が歌に!? レ・ロマネスクTOBIと子どもたちの曲作りとは?
レ・ロマネスクTOBI×MOVEラボ研究員の曲作りプロジェクト#1
2022.07.20
アーティスト:レ・ロマネスクTOBI
音楽活動はもちろん、人気番組『お伝と伝じろう』(NHK Eテレ)の伝じろう役をはじめ、俳優としても活躍。
近年は自伝小説を刊行するなど、唯一無二の存在感で活動の幅を広げているアーティストのレ・ロマネスクTOBI(トビー)さん。
そんなTOBIさんが、知育ソングばかりを集めたアルバム『発見トレビアン!~とてもいい、自由研究のヒント~』を7月にリリースしました。
また、『動く図鑑MOVE』(講談社)の研究所・MOVEラボの研究員である子どもたちと一緒に曲作りをしているという噂が!?
なぜ子どもたちと曲作り!?
TOBIさんは何を考えてるの!?
全貌を探るべく、今年2月からTOBIさんと研究員がやっているという音楽ワークショップをレポートします!
※最後には最新アルバムが一部視聴可能な動画もご紹介!
恐竜、化石、昆虫、鳥……子どもたちの「好き」を聞いてみよう
──子どもたち一人ひとりと1曲ずつ、曲を作りたい。
レ・ロマネスクTOBI(トビー)さんが、そんな思いを持ってスタートしたのが、TOBIさんとMOVEラボ研究員の子どもたちによる曲作りプロジェクト。
2月某日。TOBIさんと子どもたちにとって“はじめまして”の第1回音楽ワークショップが行われました。MOVEラボ研究員から参加したのは、11名の子どもたち。
ところで、みなさんは“MOVEラボ研究員”をご存知でしょうか? MOVEラボ(※1)とは、『動く図鑑MOVE』(講談社)の世界をリアルに楽しみ、体験して、その結果を発信する研究所のこと。
※1=MOVEラボ
MOVEラボ研究員は、厳正なる選考によって選ばれた、いわばMOVE読者代表の子どもたちなのです。
研究員の共通点は、みんな生きものや自然が大好きなこと。図鑑監修の先生への質問会や座談会、ワークショップ、MOVEの新刊モニター会に参加するほか、自分たちの研究レポートを随時MOVEのWEBサイトで発信しています。
「みんなと一緒に歌を作っていきたいなぁと、ゆる~く思っています。よろしくお願いします」というTOBIさんの挨拶から始まり、次に子どもたちが自己紹介を兼ねて、歌のテーマにしたい、自分の“好きなこと”を順番に発表しました。
ワニの骨で全身骨格!? ツワモノすぎる研究員たち
「スピノサウルスが好き! 体温調節ができるし、魚を食べるところもカッコイイから」(はるか/9歳)
「化石採集と昆虫採集。中生代もいいけど、古生代系が好きです。あ、でも、やっぱり一番は有爪(ゆうそう)動物かな」(しんご/10歳)
「絶滅した鳥の絵を描いていたけれど、だんだんバリエーションがなくなって、最近は石膏で立体作品を作っています」(ささ/10歳)
……と、強い好奇心と探求心、マニアックな視点で“好きなこと”への愛を語る子どもたち。さすが、選ばれしMOVEラボ研究員です。
中でもTOBIさんを驚かせたのが、古生物が好きで、特に化石に興味があるという、はるき(12歳)。
「もともと恐竜が好きなんだけど、恐竜の化石や骨は身近にないので、ワニの骨で全身骨格を作りました。小4のとき、ワニ料理を出す店から残った骨をもらってきて、鍋で煮て、漂白して……子どものワニで2メートルぐらいでした。
その後、お母さんがニワトリを丸ごと1羽買ってきてくれて、料理した後、ワニと同じ手順で全身骨格を作りました。ニワトリはワニより小さいから組み立てやすかったけれど、細かいところは難しかったです」
これにはTOBIさんも「へぇ~! おもしろいねえ」「捨てる骨を再利用して遊ぶって、それSDGsだよ!」と感心しっぱなし。さらに、そんなはるきがチェロを弾けるというギャップにも驚き、「チェロを分解して、組み立て直すのもおもしろいかもね」と笑って提案していました。