コムとセコム~猫と息子の成長日記~ #2「猫が教えてくれたコト」

Instagramで約13万人が見守る 先住猫のコムちゃんと息子のセコムくんのおはなし

太田 メグ

ポチッと鼻挨拶?

コムタンからの鼻挨拶
「ようやく私たちがセコムのいる生活に慣れてきたころ、少し自分で動き回れるようになったセコムに、私が教えた最初の挨拶は、コムタンの鼻をやさしくポチっと触る挨拶です。

ネコには元々『鼻挨拶』というスキンシップの習慣がありますが、これは、親しい猫同士が顔を合わせたとき、お互いの鼻先を近づけ、相手の鼻のニオイを嗅ぐことで挨拶をしているのだと言われています。

コムタンはセコムの頭や顔に鼻を寄せて匂いを嗅ぐような挨拶をよくしてくれていました。『そんなときは人差し指で、コムタンのお鼻の頭をポチッと押してあげよう』と、セコムにお手本を見せながら、鼻ポチの動作を教えることに決めたのでした。(#セコムの鼻ポチというハッシュタグでInstagramに記録しています)」
セコムくんから鼻ポチのお返し

コムタンが教えてくれた「家族になる」ということ

「たまには私に甘えたくなるコムタンが、私と弟セコムの間にぐいっと入り込んできて、『なでて~』とアピールすることもありました。でもその代わりに自分の尻尾では、セコムをポンポンと撫でてくれていたり……。

コムタンが、乳飲み児であったセコムのお世話をしはじめたのは、野性の本能なのか、はたまた母性なのか……それまでは家の中で一番可愛がられるポジションを誇示していたコムタンのそんな行動の変化に驚きました。

そして、今思えば、当時のコムタンの行動の変化は『家族になる』という、ある種、明確な型のない変化について、わかりやすく見せてくれる、お手本のようでした」
「ある日突然、スイッチを切り替えたように、家族になれるものでもなくて、毎日を一緒に過ごす中で、少しずつお互いの役割を調整して『自分にぴったりのポジション』をさがしていく。

そうやって、なるべく一緒に暮らすみんなが幸せでいられるように気を配り、調整し合っていくことこそが『家族になる』ってことなんだろうな……と、子育ての嵐の中にあって、唯一客観的に考えることができる出来事だったような気がしています。

そして、新米母さんだった私は、当時のそんなコムタンの行動に、本当に何度も助けられたのでした」
人間の言葉を話すこともない、姿かたちも、種族も違うコムタン。でもそこにはたしかな「家族のカタチ」がありました。

コムタンの姿から、私たちもたくさん学べることがあるかもしれません。

しっぽや鼻ポチ……かわいいコミュニケーションに始まり、どんどん距離を縮めていったというコムタンとセコムくん。次回は、成長するセコムくんと、兄貴分コムタンのぐっと深まる関係性に迫ります。
コムタンとセコムくんの現在の日々をInstagramで発信中!
小学生になったセコムくんとコムタンの日々は、太田さんのInstagramで日々発信されています。かわいい写真や動画、あたたかな文章に、ほっこり癒やされてみてはいかがでしょうか。
▼ 次のエピソード
29 件
おおた めぐ

太田 メグ

Megu Ohta
Cat’s ISSUE 主宰、ディレクター

2013年にネコ好きクリエイターと共に、ネコへの偏愛を発信するプロジェクト「Cat’s ISSUE」を発足。以後、アパレルおよび雑貨のデザイン・企画、POP-UPなどを展開するかたわら、SNSを通じネコと子どもの成長記録を発信するなど、現代における幸せなネコとの共生を模索している。また、2023年に10周年を迎える「Cat’s ISSUE」では「ネコ」だけでなく「ネコと共に幸せに暮らす人」を軸に、暮らしにまつわる様々なコトやモノを企画し、共感を分かち合う新しいプラットフォームも計画中! INSTAGRAM @megmilk5628

2013年にネコ好きクリエイターと共に、ネコへの偏愛を発信するプロジェクト「Cat’s ISSUE」を発足。以後、アパレルおよび雑貨のデザイン・企画、POP-UPなどを展開するかたわら、SNSを通じネコと子どもの成長記録を発信するなど、現代における幸せなネコとの共生を模索している。また、2023年に10周年を迎える「Cat’s ISSUE」では「ネコ」だけでなく「ネコと共に幸せに暮らす人」を軸に、暮らしにまつわる様々なコトやモノを企画し、共感を分かち合う新しいプラットフォームも計画中! INSTAGRAM @megmilk5628