育児中の気になるモヤモヤ疑問を、犬山紙子さんと一緒に考える
「“悩み”というほどではないけれど、どうも腑に落ちない」「なんだか気になる」そんな話を、イラストエッセイスト、コラムニストとして活躍し、自身も6歳の娘さんの子育て真っ最中の犬山紙子さんと一緒に考えてみましょう。
「女の子は、『わたし』でなければだめでしょうか?」
呼称はいろいろ。自分の考えに自信をもって
私は子どものとき、自分のことを「ぼくちゃん」と言っていました。「ぼく+ちゃん」で、男の子と女の子どっちも入っていて、それが自分にはちょうどいい、と思っていたんです。「“ぼくちゃん”ってめちゃくちゃ便利な言葉!」と思っていました(笑)。
「何でもいいんだよ」と教えているこの相談者さんの考え方、とてもステキだと思います!
ほかのお友達から「女の子は“わたし”って言うんだよ」と言われて悩まれているとのことですが、そういう周囲の反応はこの先も必ず出てくると思います。
「言われないようにする」よりも、ご自身の「何でもいいんだよ」という考えに自信を持ち、子どもさんに「あなたは間違っていないよ」と伝え続けてあげてください。“ぼくちゃん”時代の私も、親にそう言ってほしかったから。
私もいつの間にか“私”になっていました。「社会に合わせなければならない」というプレッシャーがかかったときに、「家=自分らしくいられる空間」という聖域を親が作ってあげられたらいいなと思います。
それにしても、呼称って面白いですよね。ちなみに私、高校時代は自分のことを“某(それがし)”と言っていた時期もありました(笑)。完全にゲームの影響です。そして夫は自分のことを“私”って言います。そう、男性は“僕”も“俺”も“私”も使えるんですよね。
みんながみんな、“私”じゃなくたっていいし、“某”の子も生き生きとそう口にできる、そんな社会がいいなと思います。この機会に、呼称にはいろいろパターンがあるということを教えるのも、アリかもしれません!
木下 千寿
福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。
福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。