犬山紙子と考える!モヤッと育児Q&A「悲しい。話しかけないでオーラ。ママ友ができない」

育児に関する情報や世代間の価値観の違いなど、気になる疑問に犬山紙子さんが答えるシリーズ第9回

ライター:木下 千寿

育児中の気になるモヤモヤ疑問を、犬山紙子さんと一緒に考える

子育てしていると、ちょっと引っかかって胸の中にわだかまる事柄に行き当たったり、モヤモヤとして一言で言い表すのが難しい思いや疑問が浮かぶ瞬間があるはず。

「“悩み”というほどではないけれど、どうも腑に落ちない」「なんだか気になる」そんな話を、イラストエッセイスト、コラムニストとして活躍し、自身も6歳の娘さんの子育て真っ最中の犬山紙子さんと一緒に考えてみましょう。
犬山紙子
イラストエッセイスト、コラムニスト。2011年マガジンハウスからブログ本を出版しデビュー。2014年結婚、2017年に第1子となる女児を出産後、児童虐待問題に声を上げるタレントチーム「#こどものいのちはこどものもの」を立ち上げ、社会的養護を必要とする子どもたちへのクラウドファンディング「こどもギフト」メンバーとしても活動中。
「公園で“話しかけないでオーラ”。友達を作りにくい」
「友達作りについて。近所にお散歩に行ったり公園に行ったりすると、以前なら子どもがそばにいた知らない子どもと遊んだりして、それがきっかけで親同士も話し、だんだん仲良くなるパターンが多かったのですが、コロナ禍で、“話しかけないでオーラ”を出す方や、近くで遊んだりすると距離を取られるなど、話しかけにくい雰囲気になりました。もちろんそのような人ばかりではないのですが、その環境がちょっと悲しいです」(3歳女児)
マスクで気軽に声がかけられない

子どもを見守り、子どもに任せる。ときには他力本願でも。

〈犬山さん〉
これも、誰が正しいというものでもない、人によって考え方が異なるというパターン。家で高齢者を介護している、基礎疾患のある人がいるなどそれぞれ事情も違いますよね。確かにコロナ禍では、知らない方には声をかけづらい環境になってしまったなと、私も感じます。

でもコロナだけでなく、子どもが小さいときに親御さんが孤立してしまうことも怖いことです。
自然に仲良くなれたらいいのに
話しかけないでオーラに傷ついてしまうのは、「もしかすると日々の子育てで孤立感を感じられているのかな?」とも思いました。

育児中って社会と切り離されたような気持ちを感じやすいときで、さらにコロナ禍となれば、より孤立感が高まるはずです。そんなときこそママ友の存在が大きかったりしますが、難しそうだったら子育て支援センターのスタッフさんに話しかけるのもよいかと思います。私は同じ園のお友達のパパママにずいぶん助けられました。

公園では他力本願ですが、マスクをして距離をとって会釈や挨拶、それで相手が話しかけてきてくれたら、自分も答えるという感じでどうでしょう? きっと公園にも、寂しく思っている同じ気持ちの方はいらっしゃるはずですよね。
写真(犬山紙子)/岩田えり 取材・文/木下千寿 写真提供:buritora/PIXTA(ピクスタ)、IYO/PIXTA(ピクスタ)
きのした ちず

木下 千寿

ライター

福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。

福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。