なぜ? 花粉症の子どもは増えている! 現役小児科医が解説する「症状と予防」

子どもの花粉症対策をアドバイス! 現役小児科医テルの「子どもの救急相談室」#17

小児科医:小児科医 テル

花粉症は子どももつらい!
テル先生は総合病院に勤務する17年目の現役小児科医。子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
今回は子どもにも増えている花粉症のメカニズム、要因について解説します。

【子どもの花粉症は増えている】

「熱はないのに、くしゃみや鼻水が止まらない」そんなお子さんの症状に悩まれている親御さんも多いかと思います。もしかしたら、「花粉症」かもしれません。

花粉症は、春のイメージがありますが、年初めからすでに花粉は出始めます。スギは1月から、ヒノキも早い地域では、2月からやってきます。ピークは3~4月ですが、早めに花粉への対策を始めましょう。

花粉症は、花粉に対するアレルギーから発症します。花粉が体内に入ると体がそれを異物と認識し、それに対する抗体を作ります。その抗体の量が増加すると、花粉症の症状が出現します。

環境省によると花粉症患者数は年々増加傾向にあります。

アレルギー性鼻炎ガイド(2021年版)によると、スギ花粉症をもっている子どもの割合は、
0~4歳で3.8%、5~9歳で30.1%、10~19歳で49.5%です。1~2歳ごろに発症することが多く、0~4歳といっても、0歳の割合は多くないと思います。

花粉の飛散量が増えていることや、現代人の粘膜の働きが弱くなっていること、動物や植物に触れる機会が減ることで免疫力が低下していることが要因と考えられています。

【子どもの花粉症の症状】

主な症状は、
①鼻水 ②鼻づまり ③くしゃみ ④目のかゆみ ⑤肌のかゆみ です。

お子さんで気になる症状が見られたら、小児科、耳鼻科を受診、アレルギー専門医だとなおよいです。目の症状が強い人は眼科もよいです。点眼薬を処方してもらいましょう。

【子どもを花粉から守る】

風の強い日も花粉は飛ぶので、窓をあけないよう注意してください。

衣類は表面がツルツルした服装なら花粉がつきづらいです。また、帽子、メガネ、マスク、スカーフなどで防ぐことも有効です。帰宅時には、玄関に入る前に体をはらって花粉を落としましょう。
記事監修:小児科医テル、イラスト:原あいみ、写真提供:polkadot/PIXTA(ピクスタ)
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しょうにかい てる

小児科医 テル

Shonikai Teru
小児科専門医

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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