てぃ先生の目からうろこの育児アイディア
テレビ出演でも話題のてぃ先生は、現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアにあふれていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!
まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
育児の悩み#9『「パパはいや!」と、言うことが多いです』(2歳10ヵ月女児)
娘が「パパはいや!」と言うことが多く、何をするのも母親である私かおばあちゃんです。私が手を離せないときなど、すごく困ります。
2歳前後の子どもは「いつもと同じ」にこだわる
こだわりは「順序・方法」も含まれます。たとえば服を脱ぐとき、お母さんは右手から脱がせるけど、お父さんは左手から脱がせる、それだけで子どもは違和感を感じます。よく「お父さんとは保育園に行きたくない」というお子さんがいますが、お父さんがいやなわけではなく、お父さんが使う道がいやだという場合も結構多いんです。
そういった小さな小さな違和感が「いや」という反応になりやすい時期なので、もし、お父さんにいろいろお世話をお願いするならば、細かいところまでいつもと同じようにできるよう、前もってやり方を伝えておいてあげると良いと思います。「お世話する人に対するこだわり」「お世話をしてもらう順序や方法に対するこだわり」が強い時期だということ、ちょっと意識してみてください。
お母さんとお父さんのふたりが仲良くすることが大事
それよりもお父さんお母さんが楽しそうに過ごしている、話しているなどの様子を見てもらう時間を作る。自分が大好きなお母さんが親しくしているというのは、子どもにとって一番の安心材料。お父さんを「お母さんと仲良しの人」「この人は安心していい人」と思えると、興味も湧いてくるし、距離も縮まっていくのではないでしょうか。
育児の悩み#10『わざと怒られることをします』(2歳0ヵ月男児)
テンションがあがると、机に上ったり壁を叩いたり、わざと怒られることをします。叱っても無視。ダメな行為だということはわかっているようですが、何度も何度も繰り返します。
大人は子どもがいいことをしても反応しない、でも悪いことをするとすぐに反応する
年齢が大きくなってくると、お子さんに対する親御さんのハードルはどんどん高くなっていきます。成長とともにいろんなことが「できて当たり前」になり、小さい頃は歩いただけで「わーすごい!」「えらいねー」と拍手喝采だったのに、ちょっと成長すると何かを達成したり、親に言われたことをやらないとほめてもらえなくなってしまう。そうしてほめられる回数はどんどん減って、怒られる回数ばかりが増えていきます。
よく親御さんは「うちの子ほめるところがないんです」と言いますが、そんなことはありません。「新しくできるようになったこと」だけをほめるのではなく、過去のその子と比べて「前よりも靴を履くのが早くなったね」「前よりもていねいにお着替えできるようになったね」「最近は〇〇を頑張っているよね」など、なんでもいいので「できて当たり前」と思っている部分を認めて、ほめてあげてみてください。
子どもにとっては見てもらっているというのが一番嬉しいこと
子どもってよく「見て見て」って言いますよね? 子どもにとっては見てもらっているというのが一番嬉しいことなんです。なので「見てるよ」ということをちゃんと伝え示すために声をかける。そうすると自分が認められていると感じて気持ちが満たされていくんです。
このお子さんは机に乗ったり壁を叩いたりが、良くないこととは充分わかっている。わかっているからこそやっている。自分を見て欲しいからです。やっていることが悪いことだと言い続けるよりも、べつのことで「ほめる」「認める」をする。そうすると親に怒られるようなことをして注目を集めなくても、ちゃんとお父さんお母さんは見てくれている、自分を認めてくれているんだと感じて、自然と怒られるようなことはしなくなるんじゃないかと思います。
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ
関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ