恐竜学者・小林快次先生に質問!「化石のどこをみて、どの恐竜だとわかるの?」

【MOVE生きもの相談室】子どもたちから集まった生きものにまつわる質問に答えます!

MOVE読者から恐竜学者・小林快次先生に質問!

教えて、小林先生!

子どもたちの“生きもののふしぎ”に専門家が答える「MOVE生きもの相談室」。
今回は恐竜学者の小林快次先生が登場です!
MOVE「恐竜」の読者からの質問に、監修者の小林快次先生が答えてくれました。

知れば知るほど、謎が深まる恐竜のおもしろさを体験してみよう。
この記事は「恐竜2 最新研究」掲載の「教えて、小林先生! 恐竜についての7つの質問」から一部抜粋したものです。

Q.化石を発掘した場合、化石のどこをみてどの恐竜か見分けるのですか?

「恐竜 新訂版」P36-37より
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化石が持つ情報量から当てはめていきます

「たとえば、ハドロサウルス類と竜脚類では、骨の形がちがいます。どこかの部位の骨が完全な形でのこっていれば、恐竜のグループごとの骨ほね の形かたちがわかっているので、それにあてはめて見分けます。
さらに、同じグループのなかでも、よく似ている骨をさがして、どの恐竜にちかいなかまなのか? 新種なのか? などとしぼりこんでいきます。
骨がいくつくらい見つかっているか? かけらしかないのか? 完全な形でのこっているのか? など、化石のもっている情報量によって、どこまで見分けられるかは変わってきます」

答えてくれたのは……

こばやし・よしつぐ
1971年 福井県生まれ
1995年 ワイオミング大学地質学地球物理学科卒業
2004年 サザンメソジスト大学地球科学科で博士号を取得
現在、北海道大学総合博物館教授。獣脚類恐竜のオルニトミモサウルス類を中心に、恐竜の分類や生理・生態の研究をしている。「MOVE」では恐竜に関するすべての書目の監修を行う。

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