ここ1ヵ月間、バザンガ、ゲードス、デルタンダルといった過去に出現した怪獣が再び現れるという事件が相次いで発生していた。どの怪獣も街や人に損害は出さず、謎の男が現れては怪獣たちを消滅させていくというのだ。
その怪獣たちは過去に倒された場所に出現しているのが確認されていたため、SKaRDは手分けをして怪獣出現の先回りをする。ゲントは、以前怪獣レヴィーラが現れたノヴァイオ社の跡地に向かう。すると、そこで件の男と出会い、男が結晶体のような緑色に光る石をかざすと突然レヴィーラが出現する。そのレヴィーラを一瞬で消滅させた男は、自らをザンギルと名乗り、本来の宇宙人の姿になると「話がしたい」と言う。
ゲントが連れてこられたのは、なつかしい雰囲気の喫茶店だった。宇宙人の姿のまま注文したコーヒーを待つザンギルに驚くゲントだったが、ザンギルの本来の姿が見えているのはゲントだけで、それは彼の中にあるウルトラマンブレーザーの力のためらしい。
ザンギルは、これまで出現した実体のない怪獣は幽霊なのだと言う。かつて、強敵を倒すことだけを喜びとしていたザンギルだったが、ある時、とある剣の達人に敗北し、達人から「成仏できない108の怪獣の魂を斬り、救う」という使命を与えられたというのだ。
宇宙を旅し、今日まで107体の魂を鎮めてきたと言うザンギル。しかし、3日前に最後の1体に逃げられてしまい、さらにその怪獣はザンギルが使う、目に見えない魂に仮の姿を与える緑の石・顕現石の力を吸い取り、肉体を得てしまったというのだ。