3月8日 ウルトラマンティガ 妖怪オビコがかつての闇を取り戻そうと暗躍!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月8日(1997年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月8日」(1997年)。
オビコと戦うウルトラマンティガ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
すべての画像を見る(全5枚)
1996年9月7日より放送が開始された『ウルトラマンティガ』は、実写テレビシリーズとしては『ウルトラマン80』以来15年ぶりに放送された作品で“平成ウルトラマンシリーズ”第1作である。超古代の光を手にした特捜チームGUTS(ガッツ)の隊員、マドカ・ダイゴはウルトラマンティガに変身。地球平和連合TPCの一員として怪事件を調査しながら、怪獣や宇宙人と戦いを繰り広げる。

「オビコを見た」という証言を受け、GUTSは彦野町を調査する。その犯人は、かつて「お彦さま」と呼ばれていた妖怪だった。オビコは、近代化が進む彦野町に、かつての暗闇が失われたことに嘆いていた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

オビコを見た!

1997年3月8日は『ウルトラマンティガ』第27話「オビコを見た!」が放送された日です。彦野町では、3ヵ月前から妖怪・オビコを見たという噂が流れていた。しかし、昨日、それまで噂だけだったオビコの被害者がはじめて出たことで、GUTSに調査の命令が下る。オビコを見たという青年は、オビコに遭遇してから5分後に、とても徒歩ではたどり着けない距離を移動していたのだ。ダイゴは、オビコが青年をそのまま返したことに、違和感を感じていた。

夜の彦野町のパトロールを開始したGUTS。シンジョウ隊員が、屋台のラーメン屋の横を通りかかると「オビコと遊ぼ」という声を聞く。その屋台は姿を消すと、今度はダイゴとホリイ隊員の前に現れた。屋台を引いていた男が攻撃してくるも、ダイゴはそれを回避し、鍋の中に怪獣の居場所を追跡するモンスターキャッチャーを投げ入れる。

その後、男はレナ隊員のもとにも現れた。闇と闇をワープするように移動する男に対し、GUTSはライトで闇を照らして、追い詰める。しかし、男は自分をオビコ、ともに行動している不定形の生物を影法師と称して、姿を消してしまった。

翌日、モンスターキャッチャーの反応がある場所に向かったGUTSだったが、何も手掛かりになるものは見つからなかった。すると、和尚が現れ、井戸の中から出てきたとモンスターキャッチャーをダイゴたちに返却する。和尚によると、オビコはかつて「お彦さま」と呼ばれ、彦野町の闇に住んでいたらしい。しかし、この町も近代化が進み、近く健康ランドもできる。闇を失ったオビコは、住みづらいのだろうとダイゴたちに話すのだった。
次のページへ 変わりゆく町を受け入れられないオビコ
23 件