あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月26日」(1974年)。
温室で、夜な夜なすすり泣く女の声がするという噂が広がる。それは、生物を蠟人形のようにしてしまうアトラー星人だった。レオはアトラー星人に挑むものの、脚を蠟にされ、敗退してしまう。
不気味な声の正体はアトラー星人だった
翌日、トオルたちは大人たちにそのことを話すが、誰も信じてくれない。そこで今度は近所の青年を連れて、再び夜の温室を訪れた。しかし、いざ現場に到着すると、トオルとマサオは怖くなってしまい引き返すことに。青年はひとりで温室の中に入る。すると、中に怪しい女を発見。その女によって、青年は蠟人形にされ殺害されてしまった。さらにその後、別の場所で女性が蠟人形にされてしまう。
状況を把握したダンは、この事件の犯人はアトラー星人だと確信した。アトラー星人は生物を蠟細工にしてしまう能力を持ち、これまでさまざまな惑星を滅ぼしてきた。また、以前に一度地球に接近したこともあり、アトラー星人を追跡した地球防衛軍の兵士たちは、アトラー星人によって蠟人形にされてしまっていた。
アトラー星には空気がなく、女のすすり泣くような声は、アトラー星人が地球で呼吸するときに出る音らしい。非常に凶悪なアトラー星人に対し、危機感を強めるダン。その後、東京にアトラー星人が現れマンションを襲撃。住民たちを次々と蠟人形にしていく。そのマンションには、友人宅の留守を任された山口百子が泊まっていた。トオルが録音したのと同じような、女のすすり泣くような声を聞いた百子はゲンに電話で助けを求めるが、周囲では次々と蝋人形にされていく住民たちの悲鳴が響き渡る。