あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月8日」(1967年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
宇宙ステーションV3から一時帰還した石黒隊員を自宅まで送り届けたダンは、石黒邸の庭で地球には存在しないはずの金属「チルソナイト808」を発見する。
ダンが発見した宇宙金属はなぜここに?
休暇で6ヵ月ぶりに地球に戻ってきた石黒だったが、ダンが自宅まで送ろうとする最中に美津子と鉢合わせる。石黒夫妻は地球防衛軍専用車両のポインターで帰宅することになり、自宅まで送り届けたダンはそこで銀色の物体を目にする。それは、ウルトラセブンであるダンの透視能力も通用しないワイアール星の金属「チルソナイト808」だった。
その夜、美津子はハウスキーパーが受け取った小包を石黒の部屋に届ける。石黒は自室に鍵をかけると、不敵な笑みを浮かべながら小包を開封、中から小さいチルソナイト808の塊を取り出した。すると、彼はみるみる植物の怪物に姿を変え、窓から外に出て通行人を襲撃しはじめるのだった。