5月11日 ウルトラマンタロウ ペンダントを狙って巨大ナメクジが出現!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月11日(1973年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月11日」(1973年)。
ジレンマと戦うウルトラマンタロウ  ©円谷プロ
1973年4月6日より放送が開始された『ウルトラマンタロウ』。ウルトラの父とウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウは、宇宙科学警備隊ZAT(ザット)の隊員である東 光太郎と一体化し怪獣や宇宙人と戦う。

白鳥家に巨大なナメクジが出現、怪獣に変貌する。その怪獣・ジレンマは光太郎がエジプトで手にいれ、さおりにプレゼントしたペンダントに呼び寄せられていた。光太郎はペンダントを捨てるよう言うが、さおりはそれを拒否。ペンダントがあることによって、被害が広がってしまうのだが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

不気味なナメクジが現れる

1973年5月11日は『ウルトラマンタロウ』第6話「宝石は怪獣の餌だ!」が放送された日です。光太郎が居候をしている白鳥家。明日は長女のさおりの誕生日だ。光太郎は誕生日祝いに、宝石のついたペンダント3つをさおりにプレゼントする。そのペンダントは、海外で旅をしていた光太郎が、エジプトのおばあさんからもらったもので、なぜか「東洋にもっていってほしい」と頼まれていたものだった。

光太郎はペンダントとは別に、エジプトの文字が書かれている紙も受け取っていたが、何が書いてあるのかはわからない。すると、健一が自分もほしいとせがみ、小さいペンダントふたつをさおりからもらう。健一はそのうちのひとつを愛犬のポチに、交通安全のお守りとして渡すのだった。

すると、急にポチがほえはじめる。そこには20センチメートルほどの大きさの、不気味なナメクジがいた。それに気づいたさおりは気味悪がり、箒の柄でナメクジを弾くと扉を閉める。しかし、その後ナメクジは強力な酸を吐き、ポチを殺害してしまうのだった。
白鳥家に忍び寄る不気味なナメクジ  ©円谷プロ
翌朝、光太郎たちが起きると、健一のペンダントがなくなっており、ごみ箱が溶ける、壁に穴が開くといった奇妙な現象が発生していた。そして、ポチがいなくなっていることに気づく。ペンダントに、何か原因があると考えた光太郎は、同封されていた紙をZATで解読することに。すると、そこには満月の夜に「ジレンマ」が現れ、宝石を食べて大きくなると記されていた。
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