6月25日 帰ってきたウルトラマン シーモンスが東京湾に出現!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月25日(1971年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月25日」(1971年)。
シーモンスとシーゴラスの起こした津波から陽子を守ろうとするウルトラマンジャック  ©円谷プロ
1971年4月2日より放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』の主人公は郷 秀樹。カーレーサーを目指していた郷は、怪獣タッコングの襲撃の際に子どもを守って命を落とすもウルトラマンジャック(劇中での呼称は「ウルトラマン」)と一体化し復活。怪獣攻撃隊MAT(マット)に入隊し、怪獣から地球を守るために戦うことを決意する。

宝石の原石を輸送中のマグロ漁船・海神丸が、伝説の怪獣・シーモンスの襲撃を受け沈没してしまった。生き残った高村船長は責任を問われるが、事件のショックでまともに口をきくこともできない。そんななか、シーモンスと彼女の夫であるシーゴラスが出現。夫婦怪獣は大津波を発生させる。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

海神丸が沈没する

1971年6月25日は『帰ってきたウルトラマン』第13話「津波怪獣の恐怖 東京大ピンチ!」が放送された日です。世界宝石展に展示する宝石の原石をオーストラリアで預かり、日本への帰路についていた海神丸。甲板では宴会が開かれており、高村船長は「シーモンスの唄」を歌っていた。しかし突如船体が大きく傾き、船が浸水してしまう。さらに、高村は巨大な怪獣を目撃。海神丸はこの怪獣に襲われたのだ。高村は怪獣を見て「シーモンス」と呟くと、海神丸は完全に沈没してしまった。

10日後、パトロールをしていたMATは救命ボートで海上に浮かぶ人影を発見。高村をはじめとした、わずか数人が救出される。海神丸は、船体が真っ二つに割れていた。後日、事故は高村が航路を誤ったのが原因ではないかと記者たちが詰め寄るが、高村は事故のショックで放心しており、ただ「シーモンス」と呟くだけでまともに会話をすることもできない。

高村の娘である陽子によると、シーモンスとは西イリアン諸島に住む怪獣らしい。高村からシーモンスの伝説を聞かされてきた陽子は、事故が高村のミスではなくシーモンスの襲撃によるものだと訴える。しかしシーモンスはMATにその存在を認知されておらず、本当に存在するのか断定できなかった。すると、事故直前に高村が歌っていた伝説の唄の録音テープがMATに届けられる。MATは、翻訳機で唄の歌詞を解析する。
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