あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月25日」(1971年)。
宝石の原石を輸送中のマグロ漁船・海神丸が、伝説の怪獣・シーモンスの襲撃を受け沈没してしまった。生き残った高村船長は責任を問われるが、事件のショックでまともに口をきくこともできない。そんななか、シーモンスと彼女の夫であるシーゴラスが出現。夫婦怪獣は大津波を発生させる。
海神丸が沈没する
10日後、パトロールをしていたMATは救命ボートで海上に浮かぶ人影を発見。高村をはじめとした、わずか数人が救出される。海神丸は、船体が真っ二つに割れていた。後日、事故は高村が航路を誤ったのが原因ではないかと記者たちが詰め寄るが、高村は事故のショックで放心しており、ただ「シーモンス」と呟くだけでまともに会話をすることもできない。
高村の娘である陽子によると、シーモンスとは西イリアン諸島に住む怪獣らしい。高村からシーモンスの伝説を聞かされてきた陽子は、事故が高村のミスではなくシーモンスの襲撃によるものだと訴える。しかしシーモンスはMATにその存在を認知されておらず、本当に存在するのか断定できなかった。すると、事故直前に高村が歌っていた伝説の唄の録音テープがMATに届けられる。MATは、翻訳機で唄の歌詞を解析する。