あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月9日」(1971年)。
1年前に父親を亡くして以降、嘘つき少年となってしまった史郎少年。彼は、父親が起こしてしまった電車の脱線事故の原因が、怪獣・エレドータスの仕業だと主張していた。
嘘つき少年に振り回される郷
郷がノートに書いてある名前を見ると、その持ち主は加藤隊長の甥である進少年のものだった。進の父親は、鉄道会社の社長をしている有名なお金持ちだ。郷と次郎は進の自宅にノートを返しにいくが、本人は不在で母親に預けることになる。すると、進が帰宅。ノートを返すのは午後3時と指定されており、少しだけ早く訪れていた郷たちに進は文句を言う。そして、最近起きている停電について加藤隊長が何かを秘密にしていることを示唆したのだった。
加藤隊長が自分たちに何かを秘密にしていることにショックを受けた郷は、隊長を問い詰めるが、あっさり否定されてしまう。再度、進のもとを訪ねた郷だったが、そこで車の中に監禁されている少年を発見。その少年は自分こそが進だと言う。これまで進と名乗っていた少年は、赤の他人だったのだ。郷と次郎は少年の本当の家を訪ねると、彼はボロ屋で祖父とふたりで暮らしていた。