7月9日 帰ってきたウルトラマン 少年が怪獣を利用して大人たちに復讐する!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 7月9日(1971年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月9日」(1971年)。
エレドータスと戦うウルトラマンジャック  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1971年4月2日より放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』の主人公は郷 秀樹。カーレーサーを目指していた郷は、怪獣タッコングの襲撃の際に子どもを守って命を落とすもウルトラマンジャック(劇中での呼称は「ウルトラマン」)と一体化し復活。怪獣攻撃隊MAT(マット)に入隊し、怪獣から地球を守るために戦うことを決意する。

1年前に父親を亡くして以降、嘘つき少年となってしまった史郎少年。彼は、父親が起こしてしまった電車の脱線事故の原因が、怪獣・エレドータスの仕業だと主張していた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

嘘つき少年に振り回される郷

1971年7月9日は『帰ってきたウルトラマン』第15話「怪獣少年の復讐」が放送された日です。このところ、MAT基地付近では謎の停電が頻繁に起きており、司令室でも電気が一瞬消えるという現象が発生していた。そんなある日、坂田次郎少年は1学年上の少年からノートを借りて、それを写して宿題を済ませようとしていたが、それを兄の健一や郷に見られてしまう。

郷がノートに書いてある名前を見ると、その持ち主は加藤隊長の甥である進少年のものだった。進の父親は、鉄道会社の社長をしている有名なお金持ちだ。郷と次郎は進の自宅にノートを返しにいくが、本人は不在で母親に預けることになる。すると、進が帰宅。ノートを返すのは午後3時と指定されており、少しだけ早く訪れていた郷たちに進は文句を言う。そして、最近起きている停電について加藤隊長が何かを秘密にしていることを示唆したのだった。

加藤隊長が自分たちに何かを秘密にしていることにショックを受けた郷は、隊長を問い詰めるが、あっさり否定されてしまう。再度、進のもとを訪ねた郷だったが、そこで車の中に監禁されている少年を発見。その少年は自分こそが進だと言う。これまで進と名乗っていた少年は、赤の他人だったのだ。郷と次郎は少年の本当の家を訪ねると、彼はボロ屋で祖父とふたりで暮らしていた。
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