『帰ってきたウルトラマン』ベムスター・ムルチ・プリズ魔 斬新な切り口が光る!

『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』よりぬきコラム【第4回】

テレビマガジン編集部

©円谷プロ PHOTO/講談社
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ウルトラマンシリーズに登場する怪獣・宇宙人の誕生物語やストーリー中での活躍を追跡して、解読するムック『ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』から、作品に登場する怪獣や宇宙人がなぜこれほど魅力的なのかをお伝えしましょう。

今回は、世に言う第2次怪獣ブームのトップランナーとしてブームを牽引した『帰ってきたウルトラマン』(1971年)から、宇宙大怪獣ベムスター、巨大魚怪獣ムルチ、光怪獣プリズ魔を紹介しましょう。

異形のなかにあふれる生物感! これが宇宙大怪獣だ!

宇宙大怪獣ベムスター
ジャックの敗北、ウルトラセブンの登場、再戦での勝利と、てんこ盛りに詰め込まれたエピソードでした。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
宇宙大怪獣ベムスターは『帰ってきたウルトラマン』第18話「ウルトラセブン参上」に登場する怪獣です。

番組視聴率アップのための施策の一つ、ウルトラセブンのゲスト出演のために投入された強敵で、『帰ってきたウルトラマン』初の宇宙怪獣でした。

腹部の五角形が事実上の口にあたり、あらゆるエネルギーを吸収できるため、ウルトラマンジャックのスペシウム光線も吸収してしまうという強敵ぶりで、それまでのリアル怪獣とは一線を画するデザインは、ウルトラマンが勝てない相手としてふさわしいものとなっていました。

そして同時に、人間ドラマの深さに力を入れられていた脚本の方向性も適時、キャラクター性や動的な側面も加えていくという、よりアクティブな作品に舵を切られる契機ともなったのです。

人間に絶望しつつも戦う、ジャックの姿に涙!

次のページへ 市民の蛮行の末に出現した「巨大魚怪獣ムルチ」
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