
『帰ってきたウルトラマン』ベムスター・ムルチ・プリズ魔 斬新な切り口が光る!
『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』よりぬきコラム【第4回】
2025.04.05

今回は、世に言う第2次怪獣ブームのトップランナーとしてブームを牽引した『帰ってきたウルトラマン』(1971年)から、宇宙大怪獣ベムスター、巨大魚怪獣ムルチ、光怪獣プリズ魔を紹介しましょう。
異形のなかにあふれる生物感! これが宇宙大怪獣だ!

番組視聴率アップのための施策の一つ、ウルトラセブンのゲスト出演のために投入された強敵で、『帰ってきたウルトラマン』初の宇宙怪獣でした。
腹部の五角形が事実上の口にあたり、あらゆるエネルギーを吸収できるため、ウルトラマンジャックのスペシウム光線も吸収してしまうという強敵ぶりで、それまでのリアル怪獣とは一線を画するデザインは、ウルトラマンが勝てない相手としてふさわしいものとなっていました。
そして同時に、人間ドラマの深さに力を入れられていた脚本の方向性も適時、キャラクター性や動的な側面も加えていくという、よりアクティブな作品に舵を切られる契機ともなったのです。