あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月23日」(2017年)。
伏井出ケイによって、リクの出生の秘密が明かされた。リクは、ウルトラカプセルを起動させることを目的に、伏井出がウルトラマンベリアルの遺伝子をもとに作り上げた「ウルトラマンの模造品」だったのだ。事実を告げられ、困惑するリクに、伏井出はゼットンとキングジョーの怪獣カプセルの力でペダニウムゼットンにフュージョンライズ(変身)して襲いかかる。ジードは敗れ、ウルトラカプセルを奪われてしまったのだった。
リクが名付けの親と出会う
一方、リクは誰も知らないはずの星雲荘の入り口に置いてあった自分宛の手紙の差出人のもとに向かう。差出人の名前は、リクと同じ「朝倉」という人物だった。そして、リクはひとりの老人と出会う。朝倉 錘(すい)と名乗るその老人は、リクがほしがっていたゲーム機とゲームを用意していた。さらに、リクがジードとして戦ってきたこと、ダーク・ゾーンに隠れているペガのことも見抜く。錘は3ヵ月前にリトルスターを宿し、見たいものを自由に見る力を得たらしい。その力により、錘はリクがジードであることも知っていた。そして、病気により余命が短い錘は、一度リクと話をしたかったと言う。
19年前、赤ん坊のリクは、伏井出ケイによって天文台で置き去りにされていた。保護されたリクに、当時町長だった錘は、自分の苗字と「リク」という名前をつけ、戸籍を登録したのだ。