あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月14日」(2019年)。
霧崎が呼び寄せた怪獣・ウーラー。民間警備組織E.G.I.S.(イージス)のオペレーターである旭川ピリカは、ウーラーを止めるという使命を負ったアンドロイドだった。
霧崎が怪獣を呼び寄せる
7年前、まだ公安外事X課の職員だったカナは捜査中にゴミ捨て場で倒れている女性型アンドロイドを発見。それが、ピリカだった。ピリカはカナとの交流により感情が芽生え、明るい少女に変化していく。しかし、「いつか自分の使命を果たすときがくる」という言葉もカナに伝えていたのだった。カナは、今回の隕石がピリカの言っていた「使命」に関係があると推測。ヒロユキたちにピリカの捜索を頼み、自分はピリカが使っていたコンピューターの中身を調べることにする。
落下した隕石の発するオーロラ状の怪光を見て、ウルトラマンタイガたちはあれがウーラーなのかもしれないとヒロユキに話す。ウーラーとは、宇宙に捨てられた廃棄物から生まれたといわれる伝説の怪獣で、星をまるごと食べてしまうとのこと。ウルトラマンタイタスが聞いた噂によると、エオマップ星の科学者がウーラーの生命活動を停止させるデバイスを作り、それをアンドロイドに搭載して宇宙に放ったらしい。そのアンドロイドのひとりがピリカなのだと察するヒロユキ。
同じころ、カナもピリカの秘密に気づいていた。さらに、ピリカの使命とは、ウーラーと自身をリンクさせ生命活動を停止させることでウーラーを止めるというもの。ピリカは、自分の命を犠牲にしようとしているのだ。一方、ピリカはウーラーのもとにやってきていたが、感情を得た彼女は使命の遂行ができなくなっていた。